北朝鮮・金正恩、海外派兵部隊を称賛、ロシア・ウクライナ戦争を念頭か
北は2024年末以降、ロシア側に推定1万4000~1万5000人の兵士を派遣し、ロシア軍とともに戦闘に参加させてきたと、西側諸国や韓国の当局者はみている。
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北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)総書記が建国78周年の記念行事で演説し、海外で軍事作戦に従事する兵士や指揮官に「特別な感謝と敬意」を表した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が10日に報じた。キムが具体的な派遣先には言及したかは明らかになっていないが、ロシアによるウクライナ侵攻に投入された北朝鮮兵を念頭に置いた発言とみられる。
北は2024年末以降、ロシア側に推定1万4000~1万5000人の兵士を派遣し、ロシア軍とともに戦闘に参加させてきたと、西側諸国や韓国の当局者はみている。韓国国家情報院は2月、約6000人の北朝鮮兵が死傷したと推計していると明らかにした。
鮮とロシアの軍事協力は兵士の派遣だけにとどまらない。北はロシアに兵力や弾薬を提供する一方、その見返りとして経済支援や軍事技術の供与を受けていると韓国側は分析している。北にとってロシアとの関係強化は、国際的な孤立を緩和するとともに、軍事力の近代化を進める重要な手段になっている。
韓国国防部によると、北は8月末時点でロシアへの追加派兵を準備していたものの、差し迫った派遣の兆候は確認されていない。今回、キムが海外派兵部隊を公式に称賛したことは、ロシアとの軍事協力を国内でも成果と位置付け、兵士の犠牲を正当化する狙いがあるとみられる。
北は9月9日の建国記念日に合わせ、ロシアや中国との関係を改めて強調している。 今後の追加派兵や軍事協力の動向は、ウクライナ情勢だけでなく、朝鮮半島を含む東アジアの安全保障にも影響を与える可能性がある。
