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北朝鮮、砲兵・ミサイルの実弾訓練を実施、日米韓演習後に軍事的圧力を強化

9月12日に行われた「合同火力打撃訓練」には陸軍の5部隊が参加し、攻撃用ドローン、巡航ミサイル、弾道ミサイル、大口径多連装ロケット砲など複数の兵器が投入された。
北朝鮮の軍事演習(ロイター通信)

北朝鮮が長距離砲とミサイル部隊による実弾射撃訓練を実施した。朝鮮中央通信(KCNA)が9月14日に報じた。それによると、9月12日に行われた「合同火力打撃訓練」には陸軍の5部隊が参加し、攻撃用ドローン、巡航ミサイル、弾道ミサイル、大口径多連装ロケット砲など複数の兵器が投入された。北は今回の訓練を通じ、命令が下れば敵を完全に消し去る能力を高めたと主張している。

今回の訓練に先立ち、韓国軍合同参謀本部は12日、北が東海岸沖に向けて複数の短距離弾道ミサイルを発射したと発表していた。北による発射は米国、韓国、日本による3カ国合同軍事演習が行われた直後だった。北は日米韓の軍事協力を自国への脅威と位置付けており、ミサイル発射によって対抗姿勢を示している。

今回特徴的なのは、単一の兵器ではなく、砲兵、ミサイル、無人機を組み合わせた複合的な火力運用を訓練した点である。北は大量の砲兵戦力を保有し、韓国との軍事境界線周辺に長射程砲を配備してきた。これに短距離弾道ミサイルや巡航ミサイル、攻撃用ドローンを組み合わせることで、韓国の軍事施設などに対する同時多方向の攻撃能力を高める狙いがあるとみられる。

北は9月11日にも東海岸から短距離弾道ミサイルを発射している。日米韓による合同演習が北の警戒を強める一方、北の軍事的対応が3カ国のさらなる防衛協力を促すという相互作用が続いている。トランプ政権が米韓合同軍事演習の規模を縮小する動きを見せても、北は軍事活動を継続し、緊張緩和には直結していない。

北は近年、核兵器だけでなく通常戦力の近代化も進めている。弾道ミサイルや巡航ミサイル、大口径多連装ロケット砲などを組み合わせることで、朝鮮半島有事における初期攻撃能力を強化する構想がうかがえる。今回の実弾訓練もその運用能力を実戦に近い形で確認する機会となった可能性がある。

北と米韓の対話は停滞しており、軍事的緊張を抑える外交的枠組みは弱い。さらに北はロシアや中国との関係強化を背景に、従来より強硬な安全保障政策を維持している。今回の実弾訓練は日米韓へのけん制にとどまらず、北が複数の兵器を統合した攻撃能力を着実に整備していることを示す動きとなった。

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