◎ラカイン族の武装集団「アラカン軍」やチン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は昨年10月、中国国境に近いシャン州北部で反攻を開始。複数の地域から国軍を追い出した。
ミャンマー、軍政の攻撃を受け大破した車両(AP通信)

中国外務省は12日、ミャンマー軍政と反政府ゲリラが即時停戦で合意したと発表した。

軍政の報道官もミャンマー国営放送(MRTV)の取材に対し、停戦に応じたと認めた。

中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は記者団に対し、「双方は我々が仲介した会談で停戦に合意した」と語った。

また毛寧氏は「中国はミャンマーの関係者が合意を良心的に履行し、対話と協議を通じて問題を解決することを強く望んでいる」と述べた。

ミャンマー軍政の報道官はMRTVの取材に対し、「双方は中国・昆明で会談し、協議の結果、一時停戦協定に合意した」と述べた。

先月中旬に結ばれた停戦協定はその日のうちに破綻した。

ラカイン族の武装集団「アラカン軍」やチン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は昨年10月、中国国境に近いシャン州北部で反攻を開始。複数の地域から国軍を追い出した。

毛寧氏によると、3つの組織で構成される反体制派は即時停戦や問題解決に向けた交渉の継続・強化で合意したという。

毛寧氏は「双方は国境地帯に住む中国人、ミャンマーで稼働中の中国のプロジェクトや人員の安全を損なわないことも約束した」としている。

反体制派も12日にテレグラムを更新。「中国が仲介した協定に応じた」と書き込んだ。

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