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コロンビア大統領選、右派候補が検察に捜査要請、対立候補が不正に関与と主張

欧州連合(EU)の選挙監視団は選挙期間中に有権者への圧力に関する苦情を受け取ったことを認めたものの、特定候補との関連については言及していない。
2026年5月31日/コロンビア、大統領候補のエスプリエジャ氏(AP通信)

コロンビア大統領選の決選投票を目前に控え、右派候補のエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏は9日、武装勢力が有権者に投票を強要した疑いがあるとして、検察当局に正式な捜査を求めた。5月31日に実施された第1回投票を巡り、同氏は一部地域で異常な得票傾向が確認されたと主張している。

エスプリエジャ氏によると、左派のイバン・セペダ(Iván Cepeda)上院議員は反政府ゲリラや犯罪組織などの武装勢力が活動する109の自治体で70%を超える得票率を記録し、一部では97%に達したという。エスプリエジャ氏はこうした結果が自由で公正な選挙の原則に反する可能性があるとして、投票行動への圧力や脅迫の有無を調査するよう求めた。

一方、セペダ氏側は不正への関与を否定している。セペダ氏は現職の左派であるペトロ(Gustavo Petro)大統領に近い政治家で、政府が進める武装勢力との和平交渉を支持してきた。今回の選挙では、治安対策や汚職問題、医療制度改革などが主要争点となっており、和平政策の継続を訴えるセペダ氏と、強硬路線を掲げるエスプリエジャ氏との対立が鮮明になっている。

欧州連合(EU)の選挙監視団は選挙期間中に有権者への圧力に関する苦情を受け取ったことを認めたものの、特定候補との関連については言及していない。また監視団は先週、選挙全体について「透明かつ秩序立って実施された」と評価し、大規模な不正を示す証拠は確認されなかったとの見解を示した。

第1回投票ではエスプリエジャ氏が43.7%、セペダ氏が40.9%を獲得し、過半数に届かなかったため両氏による決選投票が6月21日に実施される予定だ。世論の分断が深まる中、今回の告発は選挙戦終盤の大きな争点となる可能性がある。長年にわたり左翼ゲリラの影響に苦しんできたコロンビアでは、選挙の公正性と民主主義への信頼を維持できるかが改めて問われている。

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