爆発物を積んだ車両が準軍事組織の本部に突っ込む、銃撃戦に、6人死亡 パキスタン
地元警察によると、治安部隊との激しい銃撃戦の末、治安要員3人とテロリスト3人が死亡した。
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パキスタン南部シンド州の州都カラチで27日、爆発物を積んだ武装勢力の車両が準軍事組織「パキスタン・レンジャーズ」の州本部事務所に突入し、自爆攻撃を仕掛けた後、武装した複数の戦闘員が施設への侵入を試みた。
地元警察によると、治安部隊との激しい銃撃戦の末、治安要員3人とテロリスト3人が死亡した。襲撃後、同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)から分離した組織が犯行声明を出した。
事件はカラチ東部の地区にあるレンジャーズ事務所で発生。目撃者によると、大きな爆発音の後、約15分間にわたって銃声が響き渡り、周辺には黒煙が立ち上った。救急車や治安部隊が現場へ急行し、一帯は封鎖された。治安部隊は鎮圧に成功し、爆発物や武器を押収、襲撃の経緯を調べている。
地元当局は爆発物を積んだ車両が本部正門に突っ込んだ後、爆発し、その混乱に乗じてテロリストが施設への侵入を図ったと説明している。警察幹部は地元テレビ局のインタビューで、治安部隊が速やかに応戦したことで被害拡大を防いだと語った。一方で、市街地にある治安施設が狙われたことから、都市部における警備体制の脆弱性を指摘する声も上がっている。
カラチはパキスタン最大の商業都市であり、このようなテロ攻撃が発生したのは数年ぶり。パキスタンのアフガニスタン国境地帯ではTTPなどによるテロ攻撃が増加し、その影響がカラチを含む主要都市に波及することへの懸念が強まっている。
2021年にアフガンでタリバンが政権を掌握して以降、パキスタンでは治安部隊や警察を標的とする攻撃が増加傾向にあり、当局は多くの事件についてTTPやその関連組織が関与しているとみている。今回犯行声明を出した組織も、こうした過激派ネットワークと関係があるとみられている。
今回の襲撃は治安が比較的安定しているカラチで発生したとして市民に衝撃を与えている。中央政府は警戒態勢を強化し、主要都市の軍・警察施設や公共インフラの警備を一段と厳重にする方針だ。
