◎北朝鮮の金正恩 党総書記の妹である金与正(キム・ヨジュン)は談話で、韓国が北朝鮮に敬意を示すのであれば和平に向けた交渉を再開する可能性があると示唆した。
2018年2月11日/北朝鮮、金与正と韓国の文在寅大統領(Bee Jae-man/Yonhap/AP通信)

9月25日、北朝鮮の金正恩 党総書記の妹である金与正(キム・ヨジュン)は談話で、韓国が北朝鮮に敬意を示すのであれば和平に向けた交渉を再開する可能性があると示唆した。金与正は24日にも同様の声明を発表している。

アナリストは、「北朝鮮は国連総会で南北の和平と朝鮮戦争の完全な終結を望んでいると述べた韓国の文在寅大統領に米国主導の制裁を緩和するか、米韓の軍事演習の停止を米国に促すよう圧力をかけている」と指摘した。

金与正は談話の中で、「韓国が北朝鮮との関係を修復する措置を講じるのであれば、首脳会談を開催し、二国間の関係について協議するかもしれない」と述べた。「さわやかなそよ風が吹くか嵐になるかは予測できません...」

南北首脳会談を担当する韓国の高官は最近の声明で、「北朝鮮の挑発的なミサイルテストは自国の軍事力が拡大していることを世界に示している」と批判していた。

国営メディアは以前、「党総書記は関係改善の呼びかけに応じてほしいのであれば、米国との不当な二重取引、北朝鮮に対する敵対的政策、様々な偏見、信頼を破壊する敵対的コメントを放棄するよう韓国に求めている」と報じた。

また金正恩は、北と南が相互信頼を築くことができれば、朝鮮戦争を正式に終結させ、南北共同連絡事務所の運用を再開し、首脳会談に応じる可能性があると述べた。

金正恩は、「言葉の戦争に従事し、時間を無駄にする必要はない」と述べ、二国間の将来は韓国の選択にかかっていると強調した。

朝鮮半島の関係は文在寅大統領が支援した2018年の米朝首脳会談で前向きな進展を遂げた。文在寅大統領と金正恩はその年3回顔を合わせ、南北の経済協力を再開し、制裁の終了に向けたプロジェクトが進展すると期待させた。

しかし、米朝の交渉は2019年に崩壊し、韓国との交渉も同時に断ち切られた。ドナルド・トランプ前大統領は老朽化した寧辺(ねいへん)原子力研究センターの廃棄と引き換えに制裁を緩和するという金正恩の提案を却下した。北朝鮮は高濃縮ウランとプルトニウムを生産できる施設を複数保有していると考えられている。

金与正とリテソン副外相は24日に発表した声明の中で、「米国の敵対的政策が維持されている今、文在寅大統領の演説に興味はない」と述べた。しかし、「党総書記は韓国が挑発をやめるのであれば、喜んで首脳会談に応じるだろう」と述べた。

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