ICC、フィリピン・ドゥテルテ前大統領の公判能力を認定、11月30日から審理開始
ドゥテルテ氏は大統領在任中に実施した「麻薬戦争」を巡り、殺人や殺人未遂に関与したとして、人道に対する罪に問われている。
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オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は8日、フィリピンのドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte、81歳)前大統領について、人道に対する罪を巡る公判に臨む能力があると判断したと発表した。ICCの裁判部は9月28日付の決定で、ドゥテルテ氏が起訴内容や裁判の目的、手続きの意味を理解し、証拠を把握したうえで弁護人に指示を出す能力を有すると認定した。
判断の背景には、独立した専門家パネルによる医学的な評価がある。パネルは全会一致で、ドゥテルテ氏が起訴内容を理解し、審理の進行を追い、答弁を行うことの意味を理解できる状態にあると結論づけた。ICCは一方で、高齢の被告の健康状態を考慮し、裁判中の審理時間を証人や本人の状況に応じて個別に判断する方針を示した。また、拘置施設の医療担当者に対し、健康状態を継続的に監視するよう指示した。
ドゥテルテ氏は大統領在任中に実施した「麻薬戦争」を巡り、殺人や殺人未遂に関与したとして、人道に対する罪に問われている。本人は容疑を否認している。ICCは2026年4月、検察側が示した3件の人道に対する罪の訴因を全て認定し、公判に進むことを決めていた。
ドゥテルテ氏は2025年3月にフィリピンで逮捕され、その後ハーグに移送された。ICCによる捜査は、同氏がダバオ市長を務めていた時期と大統領在任中に行われた麻薬取締りで、多数の死者が出た問題を対象としている。死者数については、フィリピン警察の発表と人権団体の推計との間に大きな差がある。
ICCは公判開始日を11月30日に設定している。
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