フランス学生デモ収束せず、パリの高校で学生と警察が衝突、催涙ガス使用
パリでは8日、バスティーユ広場で集会が行われ、数百人の高校生や大学生がデモ行進に参加した。
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フランス各地で続く学校教育への予算拡充を求める学生らの抗議デモが、収束する気配を見せていない。パリ北東部の高校では8日、学生がごみ箱を並べて校門周辺を封鎖し、警察が催涙ガスを使って排除する事態となった。AP通信によると、この日も各地で数百校がデモの影響を受けた。
抗議活動は9月下旬から拡大している。学生らは老朽化した校舎、教職員不足、教育予算の不足などを問題視し、政府に改善を求めている。内務省によると、抗議が始まって以降、警察は6600人以上を逮捕した。その大半は18歳未満とされる。8日には375校が全面または部分的に閉鎖された。
パリでは8日、バスティーユ広場で集会が行われ、数百人の高校生や大学生がデモ行進に参加した。現場ではごみ箱が燃やされ、一部の参加者が機動隊に物を投げたため、警察は催涙ガスや放水砲を使用した。学生たちは「教育よりも弾圧に多くの金を使っている」と政府や警察を批判している。
ルコルニュ(Sebastien Lecornu)首相は、学校への放火や破壊行為、警察官への攻撃などを非難し、左派政党が選挙を意識して学生の怒りを利用していると指摘した。フランスでは2027年4月に大統領選挙が行われる。教育問題をめぐる抗議が政治運動と結びつく可能性も指摘されている。
一方、警察の対応をめぐっては批判も強まっている。最近の抗議では催涙ガス弾などによって学生が重傷を負う事例が相次ぎ、警察の過剰な実力行使を問題視する声が広がっている。警察は学生への鎮圧用手りゅう弾の使用を停止した。
抗議の波はフランス国外にも広がっている。ベルギーのリエージュでは学生らと警察が衝突し、約90人が逮捕され、警察官にも負傷者が出た。イタリアでも学校占拠やデモが行われており、フランスの学生運動が欧州各国の教育問題をめぐる抗議を刺激する状況となっている。
