南アフリカの反移民抗議が暴力化、車放火や銃撃も、緊張高まる
今回の混乱の背景には反移民感情の高まりがある。
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南アフリカで8日、反移民を掲げる抗議デモが複数の都市で暴力化した。沿岸部のダーバンとヨハネスブルク近郊のソウェトでは車が放火された。ロイター通信によると、ソウェトでは地元住民と外国人の商店主らの衝突に関連して発砲があった。
ダーバンでは、難民申請を受け付ける施設に対する抗議活動をきっかけに混乱が拡大した。報道によると、約10台の車がひっくり返された上で放火され、外国人が経営する店舗が略奪される被害も発生した。警察は外国人に対して安全確保のため退避するよう促した。
ソウェトでは、外国人の商店主と地元住民が衝突し、車両が相次いで焼かれた。警察は抗議参加者に向けて銃撃があったとの情報を受けており、その後に車への放火が起きたと説明している。一方、誰が発砲したのか、銃撃で負傷者が出たかについては明らかになっていない。
今回の混乱の背景には反移民感情の高まりがある。移民が雇用を奪い、犯罪に関与し、公共サービスに負担をかけているとの主張が抗議運動で繰り返されているが、専門家はこうした主張を裏付ける十分な証拠はないと指摘している。
さらに、憲法裁判所が7月、これまで一部の人に課されていた難民申請手続き上の障壁を取り除いたことも混乱に影響している。政府は申請者の急増で難民受付施設が対応しきれなくなったと認め、処理能力の拡大や審査の迅速化、本人確認の強化などを進める方針を示している。
アパルトヘイト終了から約30年が経過した南アでは、依然として深刻な格差と高い失業率が社会問題となっている。アフリカ最大の経済規模を持つ同国は周辺国から多くの移民を引きつけており、経済的な不満と移民問題が結びつくことで、今後も緊張が続く可能性がある。
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