インドネシア・ドゥコノ火山噴火、行方不明者の捜索続く、1人の死亡確認
当局によると、20人の登山者グループが噴火当時、火口付近を登山中だった。
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インドネシア東部ハルマヘラ島のドゥコノ火山で発生した噴火について、救助当局は9日、行方不明となっていた登山者のうちインドネシア人女性1人の遺体を発見したと明らかにした。シンガポール人登山者2人の捜索は続いており、断続的な噴火や悪天候が捜索活動を難航させている。
ドゥコノ火山は北マルク州のハルマヘラ島に位置し、8日の午前7時41分ごろに噴火。噴煙の高さは1万メートルに達した。
当局によると、20人の登山者グループが噴火当時、火口付近を登山中だった。同火山では以前から立ち入り規制が敷かれていたものの、登山者たちは警告を無視して入山していたという。
救助隊は100人以上の要員を投入し、ドローンも活用して捜索を続けている。女性の遺体は火口縁から約50メートルの地点で見つかった。地元の救助責任者は記者団に対し、「火山活動の激化と隊員の安全を考慮しながら慎重に活動している」と説明した。現在も火山は活発な状態が続いており、噴火が起きるたびに救助隊は退避を余儀なくされているという。
これまでに17人が救助され、そのうち10人が軽度の火傷を負った。そのうち7人がシンガポール人であった。行方不明の2人については、登山仲間が「死亡した可能性が高い」と証言しているが、当局は遺体確認が完了するまで正式発表を控えている。救助隊は火口周辺約700平方メートルを重点的に捜索しているが、視界不良や火山灰が作業を妨げている。
ドゥコノ火山はインドネシア有数の活火山として知られ、1933年以来、断続的に噴火を続けている。火山活動の活発化を受け、当局は2024年に火口から4キロ圏内への立ち入りを禁止していた。さらに今年4月には全面的な入山禁止措置を発令していたが、一部の観光客や登山者が規制を守っていなかったとされる。地元警察は違法な登山ツアーを主催した可能性があるとして、関係者から話しを聞いている。
インドネシアは環太平洋火山帯に位置し、130以上の活火山を抱える世界有数の火山国である。近年も火山災害が相次ぎ、2023年にはスマトラ島のマラピ山噴火で20人以上の登山者が死亡した。今回の事故でも立ち入り規制の徹底や観光管理の在り方が問われている。
