◎インドネシア海軍の潜水艦「KRIナンガラ402」は魚雷訓練中に潜水許可を求めた後、消息を絶った。沈没した理由はまだ明らかにされていない。
2021年4月25日/インドネシア、バリ島沖の海底、沈没した潜水艦の残魋(EPA通信/インドネシア海軍)

4月25日、インドネシア海軍はバリ島沖で沈没した当局の潜水艦の残骸を発見したと述べた。

潜水艦KRIナンガラは4月21日に消息を絶ち、その後、海軍は乗組員53人全員が死亡したと認めていた。

海軍当局者によると、25日の早い時点で潜水艦の通信機器から発信される信号を確認したという。「KRIナンガラの残骸を水深800m以上の地点で発見しました。捜索の結果、乗組員のものと思われる礼拝用マットや脱出用スーツなどを回収しています...」

KRIナンガラは魚雷訓練中に潜水許可を求めた後、消息を絶った。沈没した理由はまだ明らかにされていない。

海軍参謀長のユド・マルゴノ氏は記者団に対し、KRIナンガラは大きく破損していたと述べた。「潜水艦は3つに分解されていることが分かりました」

インドネシア海軍の長、ハディ・ジャヤント将軍は乗組員の生存を期待していたと語った。「彼らは生きていると信じていましたが、53人の遺族に死を伝えなければなりません。彼らはインドネシアと市民を守るために訓練していました...」

専門家は、「潜水艦が見つかった深さは生存可能な領域をはるかに超えている」と述べた。「仮に艦内に酸素が残っていたとしても、救助活動は困難を極めたでしょう」

ジョコ・ウィドド大統領は声明で、乗組員を最高の愛国者と呼び、遺族に哀悼の意を表した。「彼らはインドネシアの全国民に奉仕した英雄です」

アメリカ、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、インドがKRIナンガラの捜索活動に協力した。

KRIナンガラは1978年に西ドイツで製造され、1981年にインドネシア海軍に編入された。

2021年4月25日/インドネシア、バリ島、沈没した潜水艦の乗組員の家族(ロイター通信)
2021年4月25日/インドネシア、バリ島の会議室、潜水艦から回収した品を示す海軍当局者(ロイター通信)
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