◎現場はニューデリー西部の地下鉄マンドカ駅近く。
2022年5月13日/インド、首都ニューデリーの商業ビル(Dinesh Joshi/AP通信)

インドの消防当局は13日、首都ニューデリーの4階建て商業ビルで火災が発生し、少なくとも27人が死亡、数人が負傷したと発表した。

地元のヒンドゥスタン・タイムズ紙によると、ビル内にいたとされる50人が避難し、12人が火傷で病院に搬送されたという。消防車27台による消火活動は5時間以上続いた。

火災の原因は明らかにされていない。ニューデリーの消防は火元の調査と捜索活動を続けている。死亡した27人の大半は2階で見つかったと伝えられている。

現場はニューデリー西部の地下鉄マンドカ駅近く。

ヒンドゥスタン・タイムズ紙は当局者のコメントを引用し、「火災の原因は配線不良か短絡と思われ、建物は法律で定められている防火性能を満たしていなかった」と報じた。

コビンド(Ram Nath Kovind)大統領は犠牲者に哀悼の意を表し、負傷者の早期回復を祈るとツイートした。

モディ(Narendra Modi)首相も哀悼の意を表し、人命の損失に心を痛めているとした。

インドでは違法建築物の火災や事故が相次いでいる。

ニューデリー消防局の責任者は13日、AP通信の取材に対し、「この建物は消防の許可を得ておらず、消火器などの防火設備も備えていなかった」と説明した。

犠牲者は主に2階で見つかったとされる。報道によると、このフロアには防犯カメラなどの機器の製造に使われる可燃性のプラスチック材が保管されていたという。

ニュー・インディアン・エクスプレス紙は、2階の防犯カメラを販売する会社のオーナー2人が尋問を受け拘留されたと報じている。警察は声明を発表していない。

2019年にニューデリーで発生した配線不備によるビル火災では43人が死亡した。

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