◎カーン氏は先週、中部ワジラバードで抗議デモを率いていた際に銃撃され、脚を負傷した。
パキスタンの政党「パキスタン正義運動（PTI）」は8日、カーン（Imran Khan）前首相率いるデモ行進の再開を延期すると発表した。
PTIの報道官は声明で「8日に再開する予定だったが、10日に後ろ倒しする」と報告したものの、理由は明らかにしなかった。
カーン氏は先週、中部ワジラバードで抗議デモを率いていた際に銃撃され、脚を負傷した。容疑者は現行犯逮捕されている。この攻撃で1人が死亡、カーン氏を含む14人が負傷した。
警察によると、容疑者はカーン氏の暗殺を試みたと自供したという。
カーン氏は週末に右脚の手術を受け、順調に回復しているようだ。同氏は6日に公開した動画で、「8日にデモを再開する」と発表していた。
カーン氏とデモ隊はシャリフ（Shehbaz Sharif）首相に解散を求めるデモを北部ラホールで先月末に開始し、首都イスラマバードで集会を開く予定だ。
デモ隊は7日、ラホール、ラワルピンディ、ペシャワールなどの都市を行進し、幹線道路を封鎖した。
銃撃事件以来、カーン氏はシャリフ氏、内相、軍の最高司令官が暗殺未遂に関与したと主張しているが、証拠は示していない。政府と軍は関与を強く否定している。
PTI報道官は8日の声明で、検察がシャリフ氏ら政府高官を調査することなく容疑者を殺人未遂で起訴したことを批判した。
中露寄りのカーン氏は今年4月に不信任決議で追放されて以来、政府・司法・軍を厳しく批判し、全国各地で集会を開催している。
