タイ・バンコクのパブで火事、27人死亡、負傷者多数、出火原因調査中
地元テレビ局の映像では、建物正面から激しい炎と黒煙が立ち上り、店内にいた客が混乱の中で屋外へ避難する様子が映っていた。
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タイ・バンコク北部のラートプラーオ地区にあるパブで13日未明、火災が発生し、少なくとも27人が死亡、多数の負傷者が病院に搬送された。消防によると、火災は午前0時ごろに発生し、約30分後に鎮火したものの、店内には濃い煙が充満し、多くの客が逃げ遅れた。
地元テレビ局の映像では、建物正面から激しい炎と黒煙が立ち上り、店内にいた客が混乱の中で屋外へ避難する様子が映っていた。消防が店内を捜索した結果、多くの犠牲者が建物奥のトイレ付近で発見された。煙や炎から逃れるため避難場所を求めたものの、出口までたどり着けなかった可能性があるという。負傷者は周辺の病院に搬送され、治療や手当てを受けている。
現場を視察したチャーンウィーラクン(Anutin Charnvirakul)首相は記者団に対し、「消防から報告を受け、建物内で演奏していたミュージシャンが火災発生直前、ステージ付近の配電盤付近で煙が上がったと証言しているようだ」と説明した。その後、爆発音が聞こえ、煙が急速に広がったとの証言が出ているという。ただし、出火原因は特定されておらず、警察や消防が電気設備や建物構造を含めて経緯を調べている。
今回の火災はタイで繰り返されてきたナイトスポットの火災事故を改めて想起させる出来事となった。2009年のバンコクのクラブ火災では66人が死亡、2022年には東部チョンブリ県のナイトクラブ火災で20人が犠牲となった。いずれも避難経路や建築基準、防火設備の不備が問題視され、安全対策の強化が求められてきた。
今回の火災でも、店内の避難経路や防火設備が適切に機能していたかが捜査の焦点となる見通しだ。政府は犠牲者の身元確認を進めるとともに、遺族への支援を行う方針を示した。また、同様の火災を防ぐため、全国の娯楽施設を対象とする安全点検を実施する可能性にも言及している。多くの人々が利用する娯楽施設の安全管理の在り方が改めて問われる事態となっている。
