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フランス・パリ郊外のシナゴーグ近くに不審車両、300人避難

不審車両が発見されたのは11日夜で、通報を受けた警察が現場に急行した。
2026年7月12日/フランス、パリ郊外のシナゴーグ前(AP通信)

フランス・パリ郊外サルセルにあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)の近くで不審車両が見つかり、周辺住民など約300人が避難する騒ぎとなった。ヌニェス(Laurent Nuñez)内相によると、現場はユダヤ人コミュニティが多く暮らす地域で、警察が一帯を封鎖して安全確保に当たった。捜査当局が事件の詳しい経緯や動機について調べている。

不審車両が発見されたのは11日夜で、通報を受けた警察が現場に急行した。爆発物処理班や治安部隊も出動し、周辺住民や飲食店、映画館などにいた人々を避難させた。

ヌニェス氏によると、車内から銃器が見つかったものの、爆発物の有無や容疑者などの情報は明らかになっていない。地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「容疑者の特定や拘束には至っておらず、車両の所有者や移動経路などを詳しく調べている」と報じた。

サルセルは多様な民族が暮らし、フランス国内でも有数のユダヤ人コミュニティを抱える地域として知られる。そのため、シナゴーグ近くで武器を積んだ不審車両が見つかったことを受け、当局はテロの可能性も視野に捜査を進めている。ただし、現時点でユダヤ人施設が標的だった証拠は確認されていない。

フランスでは2023年10月にガザ紛争が始まって以降、反ユダヤ主義に基づく事件や脅迫が増加しており、宗教施設の警備が強化されている。政府は学校や礼拝所などを対象に警戒態勢を維持し、今回も迅速な避難措置を取った。警察は住民に対し、捜査が完了するまで現場周辺への立ち入りを控えるよう呼びかけている。

今回の騒ぎを受け、マクロン政権は宗教施設に対する警備体制を改めて点検するとともに、地域住民の安全確保を最優先に対応を進める考えを示した。

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