◎2023年の死亡者数は1110万人。22年を69万人上回った。
中国、上海の中学校(Getty Images/AFP通信)

中国の国家統計局は17日、昨年末時点の人口が22年から約200万人減少したと発表した。

それによると、出生数は7年連続で減少したという。人口減は2年連続。

23年の死亡者数は1110万人。22年を69万人上回った。統計局によると、この増加はコロナの感染拡大と高齢化による影響とみられる。

23年末の総人口は約14億人。国連はインドの人口が中国を追い抜いたと推定している。ただし、インドは2011年以来国勢調査を行っていないため、実態を正確に把握することはできない。

出生数の減少は中国を悩ませる出生率の低下を反映している。政府は近年、一人っ子政策を緩和し、3人まで産めるようになったにもかかわらず、低下に歯止めがかからない状態だ。

少子化は高齢化を招き、経済成長を鈍化させる。

専門家は中国の人口について、たとえ出生率が回復したとしても、減少は数十年続くと予想している。

上海社会科学院の専門家は2050年までに65歳以上の人口比率が30%を超えるという見方を示している。

高齢化率の世界トップ3は日本、ドイツ、フランスである。

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