◎ベトナム政府は以前、中国に南シナ海の領海内におけるガス田探査活動を妨害されたと非難していた。
2021年9月11日/ベトナム、首都ハノイの政府庁舎、ファム・ミン・チン首相(右)と中国の王毅外相(Getty Images/AFP通信)

9月11日、中国の王毅外相はベトナムの首都ハノイでファム・ミン・チン首相と会談し、ベトナムにコロナワクチン300万回分を寄付する計画を発表した。

ベトナムは今年の6月末頃までコロナウイルスを効果的に抑え込んできたが、デルタ株の上陸で事態は一変した。保健当局のまとめによると、9月10日の新規陽性者数は13,321件、死亡者数は275人、直近7日間の症例数は1日あたり約12,000件。

ベトナム政府は先週学校の再開を許可したが、授業はほとんどオンラインで行われている。

ファム・ミン・チン首相は11日に放送された演説の中で、「両国は対話を通じて問題を解決する」と述べた。

ベトナム政府は以前、中国に南シナ海の領海内におけるガス田探査活動を妨害されたと非難していた。中国共産党は南シナ海に滑走路と軍事施設を供えた人工島を建設している。

一方、日本の岸 信夫防衛相も11日に首都ハノイで記者会見を開いた。日本はベトナムに防衛設備と技術を提供する新たな協定に署名した。

日本とベトナムは、インド太平洋地域における中国の影響力の高まりに対抗すベく、関係を強化した。中国共産党は日本の領土である尖閣諸島周辺に海軍を頻繁に派遣している。

2週間前に首都ハノイを訪問したカマラ・ハリス米副大統領はアメリカとベトナムの関係を強化したうえで、アジアの関係諸国に中国の「いじめ」に立ち向かうよう呼びかけていた。

ベトナム外務省は11日、「ファム・ミン・チン首相と王毅外相は両国の二国間協定の進展に向けて協議する会合で共同議長を務めた」と述べた。

現地メディアによると、王毅外相はファム・ビン・ミン副首相と共産党のグエン・フー・チョン書記長とも会談したという。

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