◎警察は28日の声明で、「客船は27日夜に漁船と接触し沈没した」と述べた。漁船と思われる貨物船の運航者は逮捕された。
2021年8月27日/バングラデシュ、東部ブラーマンバーリア地区にある池、救助活動の様子(AP通信)

バングラデシュの現地メディアによると、首都ダッカの東約80kmに位置するブラーマンバーリア地区の大きな池で100人以上を乗せた客船が沈没し、これまでに22人の死亡を確認したという。

警察は28日の声明で、「客船は27日夜に漁船と接触し沈没した」と述べた。漁船と思われる貨物船の運航者は逮捕された。

地元メディアは「少なくとも50人が行方不明になった可能性がある」と目撃者などのコメントを引用した。

しかし、救助活動を統括した地区のエモン・サーカー氏は記者団に対し、「24時間近く捜索活動を継続したが、乗客が行方不明になったとは信じていなかった」と語った。

サーカー氏は、「たぶん、多くの乗客が岸に泳ぎ着いたと思います」と推測した。「乗客のリストはありません。捜索活動を行っている時に行方不明者を探しに来た家族や関係者はいませんでした...」

バングラデシュは人や物資を輸送する際にボートを多用している。しかし、船の運航に関する安全規則は不十分で、初心者が舵を取ることも珍しくなく、事故が多発している。

国内にある200以上の河川はモンスーンシーズンになると低地を水没させるため、人々はボートを使って移動する。

サーカー氏によると、沈没した客船は29日に引き上げられる予定だという。

地区警察のアニスール・ラーマン氏は、「漁船の船長と乗組員2人は地元住民に捕まり、その後警察に引き渡されました」と述べた。

またラーマン氏は、「最初に21人の死亡を確認し、その後新たに1人の遺体を発見した」と述べ、客船には少なくとも100人が乗船していたことも明らかにした。

事故を目撃したヌール・アミン氏は地元メディアの取材に対し、「貨物船が客船に衝突し、客船はあっという間に沈没した」と語った。「私は牛を放牧していました。その時大きな音がして、池を見ると、貨物船が客船にぶつかっていました。客船には人がいっぱい乗っていました...」

2021年8月27日/バングラデシュ、東部ブラーマンバーリア地区にある池、救助活動を見守る人々(Getty Images/AFP通信)
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