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オーストラリアとベトナム、戦略的パートナーシップを強化

両国は声明で、世界のサプライチェーンを混乱させる制限的な貿易慣行に懸念を表明した。
2026年8月11日/オーストラリア、首都キャンベラ、アルバニージー首相(右)とベトナムのトー・ラム党書記長(ロイター通信)

オーストラリアとベトナムは8月11日、包括的・戦略的パートナーシップをさらに深化させることで合意した。オーストラリアを公式訪問しているベトナムのトー・ラム(To Lam)党書記長とアルバニージー(Anthony Albanese)首相が共同声明を発表した。

両国は声明で、世界のサプライチェーンを混乱させる制限的な貿易慣行に懸念を表明した。その上で、重要鉱物、半導体、クリーンエネルギーなどの分野でサプライチェーンを強化するため、協力を進める方針を確認した。世界的な貿易摩擦や地政学的緊張が続く中、特定の国や地域への依存を抑え、安定した供給網を構築する狙いがある。

両国の関係は近年、経済だけでなく安全保障やエネルギー、気候変動など幅広い分野に拡大している。2024年3月には、両国が関係を「包括的・戦略的パートナーシップ」に格上げし、協力の枠組みを強化した。今回の合意はその関係をさらに実質化する動きと位置付けられる。

特に重要なのが重要鉱物と半導体だ。オーストラリアは豊富な鉱物資源を持ち、ベトナムは製造業や電子産業の成長を続けている。両国が資源と製造能力を結び付ければ、供給網の多角化だけでなく、投資や技術協力の拡大にもつながる可能性がある。また、クリーンエネルギー分野での連携は、脱炭素化を進める両国にとって共通の利益となる。

今回の合意はインド太平洋地域で経済安全保障の重要性が高まる中、豪州とベトナムが相互の戦略的重要性を一段と高めていることを示すものだ。両国は今後、経済面での結び付きを強化するとともに、安定したサプライチェーンの構築を通じて地域の強靱性を高めることを目指す。

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