SHARE:

バヌアツでフェリー沈没、1人死亡、30人超不明、荒天と過積載の可能性を調査

MVマトゥイはバヌアツ北部のサント島からアンバエ島へ向けて航行していたが、目的地に到着しなかった。
バヌアツ共和国(Getty Images)

南太平洋の島国バヌアツ沖で9月11日、島と島を結ぶフェリー「MVマトゥイ」が荒天の中で沈没し、少なくとも1人が死亡、30人以上が行方不明となっている。ナパット(Jotham Napat)首相が9月13日、明らかにした。船には乗組員と乗客を合わせて40人以上が乗っていたとみられ、これまでに15人の生存が確認されている。

MVマトゥイはバヌアツ北部のサント島からアンバエ島へ向けて航行していたが、目的地に到着しなかった。捜索・救助活動が進行中で、乗組員の1人が岸まで泳いで助けを求めたことで事故が発覚したという。

首相府によると、捜索は沈没地点周辺を中心に行われていた。しかし、海流によって生存者が南東部方面に流された可能性があるとして、捜索範囲を沿岸部へ移している。

事故の原因について、政府は強風に加え、悪天候に関する警告が十分に守られなかった可能性を指摘している。さらに、船が定員を超えて乗客や貨物を積載していた可能性など、運航上の過失も事故につながった可能性があるとして、調査を開始する方針を示した。

救助活動には周辺地域からの支援も加わっている。ニューカレドニアの沿岸警備隊が協力し、フランス軍も航空機を派遣して捜索を支援している。バヌアツは約80の島々からなる島国で、移動にフェリーが欠かせない。今回の事故は海上交通の安全管理をめぐる課題を改めて浮き彫りにした。

バヌアツ政府は犠牲者と行方不明者の家族に哀悼の意を示し、救助を最優先するとともに、事故の経緯を詳しく調べるとしている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ