カダフィ大佐の顔を刻印したMDMA約10万錠を押収、リビア当局が密輸摘発
警察によると、捜査当局は密輸組織が海路で麻薬を運び込むとの情報を入手し、船積みから追跡を続けていた。
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リビア当局は13日、2011年に死亡した独裁者カダフィ(Muammar Gaddafi)大佐の顔をかたどった合成麻薬、MDMA(エクスタシー)約10万錠を押収したと発表した。麻薬は欧州を経由してリビアの港に運び込まれ、国内で流通させる目的だったとみられる。
警察によると、捜査当局は密輸組織が海路で麻薬を運び込むとの情報を入手し、船積みから追跡を続けていた。麻薬がリビアに到着した後、当局が貨物用バンを捜索し、内部に隠されていた大量の錠剤を発見した。捜査の結果、約10万錠のMDMAが押収され、複数の容疑者が逮捕・送検されたという。
当局が公開した画像には、茶色の錠剤がカダフィの頭部から肩にかけた形に成型され、特徴的な顔立ちや衣服まで刻印されている様子が写っている。麻薬そのものに政治的な意味があるのか、あるいは密売市場で識別するためのブランドとして利用されたのかについて、当局は明らかにしていない。
リビアは近年、合成麻薬などの密輸ルートとして地域的な重要性を増している。国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、リビアは合成麻薬やその他薬物が国内の使用者だけでなく、北アフリカやアフリカ大陸の他地域へ運ばれる際の主要な中継拠点となっている。
背景には2011年のカダフィ政権崩壊後、長期化した内戦と政治的分断がある。現在もリビアでは西部政府(GNU)と、東部や南部の広い地域を支配するハフタル(Khalifa Haftar)司令官側の勢力が対立しており、治安上の空白が犯罪組織による密輸を助長していると国連は指摘している。
今回の大量押収は政治的混乱が続くリビアが国際的な麻薬密輸網に組み込まれている実態を改めて示すものとなった。
