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スウェーデン議会選挙、極右政党の政権入りが焦点、右派勝利なら歴史的転換へ

今回の選挙ではクリステション首相率いる中道右派陣営と、社会民主党のアンデション前首相を中心とする中道左派陣営が接戦を繰り広げ、極右のスウェーデン民主党が初めて政権に加わるかどうかが最大の焦点となった。
スウェーデンのクリステション首相(右)とアンデション前首相(AP通信)

スウェーデンで9月13日、議会選挙(一院制、定数349)の投票が始まった。今回の選挙ではクリステション(Ulf Kristersson)首相率いる中道右派陣営と、社会民主党のアンデション(Magdalena Andersson)前首相を中心とする中道左派陣営が接戦を繰り広げ、極右のスウェーデン民主党が初めて政権に加わるかどうかが最大の焦点となった。

スウェーデン民主党は移民の受け入れ抑制や犯罪対策の強化を強く訴え、近年、支持を拡大してきた。同党は過去にネオナチとのつながりを持った歴史があり、長年、主要政党から距離を置かれてきた。しかし2022年の総選挙後、クリステション氏率いる連立政権を議会内から支える立場となり、移民政策や治安政策に大きな影響を及ぼしている。

クリステション氏は今回、右派陣営が勝利した場合、スウェーデン民主党を正式に連立政権に参加させる方針を示している。これが実現すれば、同党はこれまでの議会外からの影響力行使を超え、政府の意思決定に直接関与することになる。スウェーデン政治における長年の「極右を政権に入れない」という慣行を大きく転換する可能性がある。

一方、アンデション氏率いる社会民主党は福祉政策や社会的結束を訴え、政権奪還を目指している。ただし、中道左派陣営も一枚岩ではなく、左派政党との間には税制やエネルギー政策をめぐる意見の違いがある。世論調査では左派陣営がわずかにリードしていたものの、349議席の国会で過半数を確保できるかは不透明な状況である。

今回の選挙では移民だけでなく、犯罪、生活費、福祉、ウクライナ支援、防衛力強化なども争点となった。特に移民政策をめぐっては、政府が2026年から国外への自主帰還を促すため、EU域外の在留資格者に最大35万スウェーデンクローナを支給する制度を導入するなど、厳格化を進めている。

欧州ではドイツなどでも極右政党が勢力を伸ばしており、スウェーデン民主党の政権入りは国内政治にとどまらず、欧州全体で進む右傾化の象徴となる可能性がある。

今回の選挙結果はスウェーデンが従来のリベラルな政治路線を維持するのか、それとも移民・治安政策を軸とする右派政治へさらに踏み込むのかを左右する重要な分岐点となる。

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