◎反米政策を推進するマドゥロ氏は今回のアフリカ・中東歴訪で西側諸国と距離を保っている国々との連携強化を目指している。
2022年6月15日/カタール、ドーハの王宮、サーニ首長(左)とベネズエラのマドゥロ大統領(QNA/AP通信)

ベネズエラマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は15日、カタールの首都ドーハでサーニ(Tamim bin Hamad al-Thani)首長と会談した。

反米政策を推進するマドゥロ氏は今回のアフリカ・中東歴訪で西側諸国と距離を保っている国々との連携強化を目指している。

サーニ氏は会談の様子をソーシャルメディアに投稿し、「私たちは両国の友好的な関係と利益を追求し、様々な分野について協議した」と述べた。

またサーニ氏は、「両国は湾岸地域および国際的な問題についても意見を交換した」と投稿したが、具体的な内容には言及しなかった。

マドゥロ氏も同様のコメントをツイートしている。「私たちは両国民の幸福のため、そして両国間の兄弟愛のために関係を強化することについて議論しました...」

カタールは世界を代表する天然ガス供給国のひとつであり、湾岸地域だけでなく欧州の安全保障交渉にも積極的に関与している。

マドゥロ氏は週末にイランを訪問し、最高指導者のハメネイ師らと会談した。また石油資源の豊富なクウェートとアルジェリアでも首脳と会談している。

米国はベネズエラに厳しい経済制裁を科しているが、湾岸諸国はベネズエラとの関係を維持している。

歴史的なインフレに悩まされている米バイデン(Joe Biden)大統領は来月、サウジアラビアを含む中東を歴訪し、原油の増産を呼びかける予定である。

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