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コロンビア大統領選、右派と左派の決選投票へ、6月21日

選挙管理委員会によると、開票の結果、エスプリエジャ氏が約43%の得票率で首位、当選に必要な過半数には届かなかった。
2026年5月31日/コロンビア、首都ボゴタ、与党候補イバン・セペダ氏の支持者たち(AP通信)

南米コロンビアで5月31日に実施された大統領選挙について、右派候補のエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏と和平路線を重視する左派与党候補のイバン・セペダ(Iván Cepeda)氏が決選投票に進むことが決まった。両者は6月21日に予定される決選で、対照的な国家像をかけて直接対決する。

選挙管理委員会によると、開票の結果、エスプリエジャ氏が約43%の得票率で首位、当選に必要な過半数には届かなかった。一方、セペダは約41%を獲得して2位につけ、上位2人による決選投票に持ち込まれた。中道右派の有力候補バレンシア(Paloma Valencia)氏は7%未満にとどまり、選挙戦から脱落した。

今回の選挙は現職の左派ペトロ(Gustavo Petro)大統領の路線に対する事実上の信任投票と位置付けられており、国内の深い政治的分断を反映する結果となった。特に治安問題や武装勢力への対応をめぐり、有権者の意見は大きく割れている。

エスプリエジャ氏は弁護士で国政経験はなく、「エル・ティグレ(虎)」の異名を持つ強硬派として支持を広げてきた。トランプ(Donald Trump)米大統領に近い姿勢を打ち出し、犯罪組織に対する徹底的な取り締まりや巨大刑務所の建設など、強力な治安政策を掲げている。既存政治に対する不満の受け皿として、アウトサイダー的な人気を集めている。

これに対しセペダ氏は長年人権問題に関わってきたベテラン政治家で、ペトロ政権の同盟者として「全面的和平」政策の継続を訴える。武装勢力との交渉を通じて暴力の連鎖を断ち、社会的不平等の是正や農地改革、富裕層への課税強化などを進める考えを示してきた。

両候補の主張は、治安を最優先する「強硬路線」と、対話と改革による安定を目指す「和平路線」という形で真っ向から対立している。近年、コロンビアでは左翼ゲリラや麻薬カルテルの暴力激化、政治暴力の増加が問題となっており、有権者の間では強い統治力を求める声と、対話による解決を重視する声が交錯している。

第1回投票の投票率(速報値)は60%にとどかず、無党派層の動向が決選投票の行方を左右する可能性が高い。特に敗退したバレンシア氏の支持者がどちらに流れるかが鍵となる。

決選投票はコロンビアの治安政策や和平プロセスの将来だけでなく、中南米全体の政治潮流にも影響を与える可能性がある。社会の分断が深まる中で、次期政権がいかに国民統合と安定を実現するかが大きな課題となる。

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