◎フジモリ氏は先月にも体調を崩し緊急搬送されている。
2017年11月25日/ペルー、首都リマの裁判所、フジモリ元大統領(Getty-Images/AFP通信)

ペルーの刑務所当局は17日、大統領在任中の「人道に対する罪」で服役中のフジモリ元大統領(83歳)が体調を崩し、病院に緊急搬送されたと明らかにした。

当局は17日のツイートで、「元大統領は血圧低下と不整脈で再び体調を崩し、緊急搬送された」と説明した。

地元メディアによると、フジモリ氏は先月にも体調を崩し緊急搬送されたという。

当局は、「フジモリ氏の容体は安定し、病院で経過観察を受けている」と報告した。フジモリ氏は昨年10月に心臓の手術を受けている。

報道によると、フジモリ氏は先月3日にも不整脈で緊急搬送され、11日間入院したのち、警察基地に戻された。

ぺルーの憲法裁判所は先月、殺人と汚職の罪で禁固25年の実刑判決を受けたフジモリ氏を赦免すると発表した。これは、クチンスキ大統領(当時)が2017年に与えた恩赦を復活させたものである。

しかし、米州人権裁判所(IACHR)は今月8日憲法裁判所の決定に異議を唱え、フジモリ氏の釈放を認めないようペルー政府に要請した。

カスティジョ政権はIACHRの決定に従うと述べている。

フジモリ氏は1991年と1992年に実行された「反テロリスト作戦」と呼ばれる作戦を指揮し、子供を含む反対派勢力25人を殺害した。

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