フランス熱波、史上最も暑い6月に、夜間も気温下がらず、死者相次ぐ
6月としては異例の高温が続き、一部地域では気温が40度を超えたほか、夜間も気温が下がらない状態が続いている。
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フランスが記録的な熱波に見舞われ、各地で死者が発生するなど深刻な影響が広がっている。6月としては異例の高温が続き、一部地域では気温が40度を超えたほか、夜間も気温が下がらない状態が続いている。気象台は22日、国土の半分以上に最高レベルの赤色警報を発令し、市民に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。
パリの気温は観測史上最も高くなった。最低気温は24度を下回らず、日中の最高気温は37度を超えた。夜間の気温が十分に下がらないことで体温調節が難しくなり、高齢者や幼児、持病を抱える人々への健康被害が懸念されている。各地の病院では熱中症や脱水症状を訴える患者が急増したと伝えられている。
熱波による被害はすでに現れている。南東部では幼い子ども2人が駐車中の車内に取り残されて死亡したほか、南西部では高齢者3人が高温による健康悪化で命を落とした。また、多くの人が暑さを避けるため河川や湖で泳いだ結果、水難事故も相次いでいる。内務省によると、週末だけで10数人が溺死し、当局は危険な場所での遊泳を控えるよう警告している。
中央政府は緊急対策として全国の学校に対応を求め、1300校以上で休校や授業時間が短縮された。さらに、屋外スポーツや大型イベントの中止・延期が相次ぎ、一部自治体では公共の場での飲酒を禁止する措置も取られた。パリ市内ではミスト装置や冷房設備を備えた避難スペースが設けられ、市民に開放されている。
今回の熱波はフランスだけでなく、スペインやイタリア、ドイツ、イギリスなど欧州各地に広がっている。専門家によると、北アフリカから流れ込む暖気が高気圧に閉じ込められる「オメガブロック」と呼ばれる気象パターンが形成され、熱波が長期間停滞しているという。専門家は人為的な気候変動によってこうした極端な高温現象が発生しやすくなっていると指摘している。
欧州は世界で最も急速に温暖化が進む地域の一つとされる。フランスでは2003年の熱波で約1万5000人が死亡した苦い経験があり、政府は暑熱対策を強化してきた。しかし、今回の熱波は6月としては異例の規模と強度を持ち、当局の想定を超える事態となっている。専門家は今後も熱波の頻度と強度が増す可能性が高いとして、短期的な危機対応だけでなく都市設計や公共施設の整備を含む長期的な適応策が必要だと訴えている。
