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ペルー政府、違法金採掘の取り締まり強化、アマゾン保護政策

ペルー海軍は8月11日、この地域にヘリコプターで部隊を投入し、採掘現場を急襲した。
2026年8月11日/ペルー、無許可伐採と違法金採掘が行われていた現場(AP通信)

ペルー政府がアマゾンの熱帯雨林で拡大する違法な金採掘への取り締まりを強化している。南東部マドレ・デ・ディオス州では採掘業者が保護区域に入り込み、国立保護区でも活動していることが確認された。ペルー海軍は8月11日、この地域にヘリコプターで部隊を投入し、採掘現場を急襲した。業者の多くは部隊の接近を察知して森林に逃げこんだが、現場には浚渫船やポンプ、燃料などが残されていた。

今回の作戦は数日間にわたり、海軍が8カ所に部隊を展開した。3日間でモーター56基、採掘用いかだ78隻、燃料約5万2000リットルを破壊し、損失額は約1500万ソル(約7億円)に上った。過去3カ月では115基のモーターを破壊したという。モーターは採掘に欠かせない高価な設備で、大型になると3万~4万5000ドルほどするため、政府は機材を破壊して再開コストを引き上げる狙いだ。

違法採掘は森林を破壊するだけでなく、金を砂から分離するために使われる水銀によって河川や魚を汚染している。魚を食料とする先住民コミュニティにも影響が及び、犯罪組織と結びついた採掘業者が保護地域や先住民居住区の周辺で活動しているとの指摘もある。

ペルーは2019年にも「マーキュリー作戦」と名付けられた大規模な軍・警察作戦を実施し、違法採掘を一時的に減少させた。しかし、金価格の高騰で採掘の収益性が高まり、業者は取り締まりを受けると別の場所に移動するなどして活動を再開している。

政府は今後、衛星監視や航空偵察、現地への急襲を組み合わせ、取り締まりを継続する方針だ。検察当局も機材の破壊だけでなく、採掘資金を提供する人物や金の利益の流れを追跡する。

現場では「取り締まりは恒久的でなければならない」との認識が示されており、世界有数の生物多様性を持つアマゾンを守るには、摘発と資金源の遮断を同時に進めることが課題となる。

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