ガイアナ旅客フェリー沈没、船長ら3人を殺人罪で起訴、73人死亡、30人行方不明
この事故では73人の死亡が確認され、約30人が行方不明となっており、同国史上最悪の海難事故として捜査が進められている。
.jpg)
南米ガイアナで発生した国営フェリー「MVバリマ」の沈没事故を巡り、検察は28日、船長のケビン・プライス(Kevin Price)容疑者と一等航海士ロンデル・ドウェイン・ロバーツ(Rondell Dwayne Roberts)容疑者、貨物管理責任者デロン・グランダーソン(Delon Granderson)容疑者の3人を殺人罪で起訴した。この事故では73人の死亡が確認され、約30人が行方不明となっており、同国史上最悪の海難事故として捜査が進められている。
事故は7月19日に発生。首都ジョージタウンからベネズエラ国境近くの港町へ向かっていたフェリーが大西洋上で転覆・沈没した。当局は乗船者数を179人とみているが、乗船名簿には133人しか記載されておらず、多数の無登録乗船者がいた可能性が指摘されている。沿岸警備隊は77人を救助した。
政府は最終的な死者数が100人に達するとの見方を示している。
生存者たちは、船内に定員を超える乗客と大量の貨物が積み込まれ、航行中に浸水が始まったにもかかわらず、乗組員が適切な対応を取らなかったと証言している。また、事故後の救助活動が遅れたとの指摘もあり、安全管理体制への批判が高まっている。警察は事故直後に刑事捜査を開始し、乗組員への事情聴取を進めてきた。
捜査では、船長と乗組員1人から薬物の陽性反応が確認されたことも明らかになった。一方、政府はフェリーについて、87年にわたり運航されてきた老朽船ではあるものの、必要な整備は実施され航行可能な状態だったと説明している。しかし、代替船を導入していたにもかかわらず、受け入れ施設の整備が遅れたため運航継続を余儀なくされていたことも判明し、行政の安全管理責任を問う声も強まっている。
政府は事故原因を究明するため、ベリーズやジャマイカ、トリニダード・トバゴの専門家を含む独立調査委員会を設置した。調査では過積載の有無や貨物管理、船体の保守状況、乗組員の対応などを幅広く検証する方針である。
一方、野党はフェリー事業に関連する閣僚の辞任を要求し、政府の監督責任を厳しく追及している。裁判所は3被告を勾留し、次回審理を8月3日に開く予定だ。
