コロンビア中部で元市長撃たれ死亡、武装集団が襲撃、大統領選で右派候補を支持
デビア氏は2020年から2023年までクバラル市長を務め、保守系の大統領候補を支持していた。
-1.jpg)
コロンビア中部で16日、2週間後に迫った大統領選に向け選挙活動中だった元市長が武装集団に銃撃され、死亡した。地元当局によると、亡くなったのは中部メタ県クバラルの元市長であるデビア(Rogers Mauricio Devia Escobar)氏で、側近の男性も殺害された。事件は首都ボゴタの南方約170キロに位置する農村地帯で発生し、複数の武装した男たちがデビア氏らを襲撃したという。
デビア氏は2020年から2023年までクバラル市長を務め、保守系の大統領候補を支持していた。地元当局は声明で、「今回の事件は政治参加と民主主義に深刻な影響を与えかねない」と懸念を示した。大統領選は5月31日に行われる予定で、過半数を得る候補がいなかった場合には6月に決選投票が実施される。
現時点で犯行声明は出ておらず、動機も明らかになっていない。内務省はX(旧ツイッター)への投稿で、捜査当局が背景を調べていると説明。同じ地域で別の大統領候補の陣営スタッフを狙った襲撃計画が最近阻止されていたと明らかにした。
クバラル周辺では旧コロンビア革命軍(FARC)の分派組織や、米政府が外国テロ組織に指定する麻薬カルテルが勢力争いを続けており、麻薬取引や違法採掘を巡る抗争が激化している。こうした武装組織は選挙期間中に候補者や地方政治家を脅迫・襲撃するケースが多く、治安悪化が大きな政治課題となっている。
コロンビアでは近年、政治家を狙った暴力事件が増加している。昨年には大統領候補だったウリベ(Miguel Uribe)上院議員が選挙集会中に銃撃され、その後死亡した。1980~90年代に麻薬カルテルや武装勢力による政治家暗殺が相次いだ「暴力の時代」を想起させるとして、有権者の間には不安が広がっている。
.jpg)
