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米メーン州の製材所で火災・爆発、消防士1人死亡、10人負傷

火災は15日の午前10時過ぎ、同施設内のサイロで発生。20以上の消防隊が現場に集結して消火活動にあたった。
2026年5月15日/米メーン州シアーズモント、火災が発生した製材所(AP通信)

メーン州中部の町シアーズモントにある製材会社「ロビンス・ランバー」で大規模な火災が発生し、消火活動にあたっていた消防士1人が死亡、さらに少なくとも10人が負傷した。消防当局が16日、明らかにした。亡くなったのは27歳の消防士で、地元消防署に所属する隊員だった。

火災は15日の午前10時過ぎ、同施設内のサイロで発生。20以上の消防隊が現場に集結して消火活動にあたった。火は木材関連施設内のサイロへと拡大し、消火活動が続く中で爆発が発生したと伝えられている。この爆発により現場は激しい炎と煙に包まれ、消防隊員や関係者が巻き込まれた。

州当局によると、負傷者のうち少なくとも10人が病院に搬送され、一部は重篤な状態。メーン州医療センターなど複数の医療機関で治療が行われ、緊急体制が敷かれた。爆発の規模は大きく、複数の消防車両が損傷した。

亡くなった消防士は消火活動中に爆発に巻き込まれ、その場で死亡が確認された。州消防当局は哀悼の意を表明し、家族や同僚、地域社会に対し弔意を示した。地元では追悼のための行進が行われ、沿道には住民や他地域の消防関係者が集まり、敬意が示された。

事故現場となったロビンス・ランバーは1881年創業の家族経営企業で、メーン州の森林産業を支える重要拠点の一つであった。同州の森林・木材産業は年間80億ドル以上の経済規模を持ち、約2万9000人の雇用を支える基幹産業である。今回の事故により施設は当面操業停止となる見通しで、地域経済にも影響が及ぶ可能性がある。

火災と爆発の原因は現在も調査中であり、州消防局および州警察、連邦機関が合同で調査を進めている。現場は木材粉じんやサイロ構造など火災リスクの高い環境であったとみられ、事故原因の解明が求められている。地域社会は深い衝撃に包まれ、犠牲となった消防士の功績を悼む声が広がっている。

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