SHARE:

アンティグア・バーブーダでM6.0の地震、被害など確認中

地震は現地時間16日午前に発生し、アンティグア・バーブーダだけでなく、セントクリストファー・ネービス、グアドループ、ドミニカなど東カリブ海の広い範囲で揺れが観測された。
カリブ海の島国アンティグア・バーブーダ(Getty Images)

カリブ海の島国アンティグア・バーブーダで16日、マグニチュード6.0の地震が発生した。米地質調査所(USGS)によると、震源はバーブーダ島コドリントンの東南東約70キロ、震源の深さは約30キロだった。現時点で大きな被害や死傷者の情報はない。

地震は現地時間16日午前に発生し、アンティグア・バーブーダだけでなく、セントクリストファー・ネービス、グアドループ、ドミニカなど東カリブ海の広い範囲で揺れが観測された。SNS上では、住民が建物の外へ避難する様子や、家具が揺れる映像などが投稿された。観光客の多い地域だけに、一時ホテルや空港でも混乱が見られたという。

アンティグア・バーブーダ政府はインフラ被害の有無を確認するため緊急点検を開始した。地元当局によると、停電や通信障害などの大規模トラブルは発生していない。ただ、一部地域では落石や道路のひび割れが報告され、余震への警戒が続いている。カリブ災害緊急管理機関(CDEMA)も状況を監視している。

USGSによると、今回の地震はカリブ海プレートと北米プレートの境界付近で発生した。この地域は「小アンティル諸島沈み込み帯」と呼ばれる地震活動の活発なエリアで、歴史的にも大規模地震が繰り返し起きている。1974年にはアンティグア沖でマグニチュード6.9の地震が発生し、建物被害や負傷者が出た。専門家は「今回の規模は中程度だが、島しょ部では建物構造が脆弱な地域も多く、注意が必要だ」と指摘している。

今回の地震による津波警報・注意報は発令されなかった。米太平洋津波警報センターは「現時点で津波発生の兆候は確認されていない」と発表している。ただ、住民には海岸部への不要不急の接近を控えるよう呼びかけが行われた。

アンティグア・バーブーダは人口約10万人の小国で、観光業が経済の中心を占める。美しいビーチリゾートで知られる一方、自然災害への脆弱性も抱えている。2017年には大型ハリケーン「イルマ」によりバーブーダ島の大半が壊滅的被害を受け、多くの住民が避難を余儀なくされた。今回の地震は大規模被害には至らなかったものの、災害多発地域としての課題を改めて浮き彫りにした。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします