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EU選挙監視団「コロンビア大統領選で不正確認されず」ペトロ氏の主張を否定

コロンビアでは5月31日に大統領選の第1回投票が実施された。
2026年5月31日/コロンビア、首都ボゴタ、演説するペトロ大統領(AP通信)

欧州連合(EU)の選挙監視団は2日、コロンビア大統領選を巡って不正があったとするペトロ(Gustavo Petro)大統領の主張を否定し、投票と開票の過程は「透明で秩序立ち、円滑に実施された」とする調査結果を公表した。監視団は不正を裏付ける証拠は確認されなかったとしており、ペトロ氏の発言が政治的対立を一段と深める可能性が懸念されている。

コロンビアでは5月31日に大統領選の第1回投票が実施された。開票の結果、右派系の弁護士であるエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏が得票率43.7%で首位、与党連合の左派であるイバン・セペダ(Iván Cepeda)上院議員が40.9%で続いた。過半数を獲得した候補がいなかったため、両氏による決選投票が6月21日に行われる予定である。

しかし、現職のペトロ氏は投票直後から選挙結果に疑問を呈した。ペトロ氏は自身のSNSに声明を投稿し、有権者名簿に約80万~88万人規模の有権者が不正に追加された可能性があると主張。一部投票所では異常な数の票が投じられたと指摘した。ただし、こうした主張を裏付ける具体的な証拠は示していない。

EU選挙監視団を率いるポンス(Esteban González Pons)氏は記者会見で、12人の大統領候補のいずれからも不正の訴えは受けていないと説明した。また、監視団は全国の集計表を無作為に抽出し、実際の投票記録と照合する監査を実施したが、不整合は確認されなかったという。同氏は「速報集計と最終集計の双方でデータ操作は認められない」と述べ、選挙の信頼性に問題はないとの認識を示した。

選挙管理委員会もペトロ氏の主張を否定している。それによると、全国の投票所の99.98%について再確認を行った結果、速報値と詳細集計との誤差はわずか0.06%にとどまった。コロンビアでは裁判官や公証人が選挙結果を検証する制度が採用されており、最終結果は今後数週間以内に正式認定される見通しである。

一方、ペトロ政権を支持するセペダ氏も当初は速報結果の受け入れを留保していたが、その後は「不正を断定できるほどの重大な異常は確認されていない」と発言を修正した。決選投票に向けては、治安対策や左翼ゲリラとの和平交渉、経済政策の方向性が主要な争点になるとみられている。

専門家や国際監視団は根拠の乏しい不正疑惑が繰り返し提起されれば、有権者の選挙制度への信頼を損ない、社会の分断や政治的緊張を高める恐れがあると警告している。決選投票まで3週間を切る中、選挙結果の正当性を巡る議論はしばらく続きそうだ。

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