ブラジル・エンブラエル2026年第2四半期売上高、過去最高を更新
好調な業績を支えたのは、高い利益率が見込める事業の伸長だ。
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ブラジルの航空機大手エンブラエル社は10日、2026年第2四半期(4~6月)の売上高が前年同期比10%増の113億4000万レアル(約3526億円)となり、四半期として過去最高を記録したと発表した。幅広い事業で業績が伸びたことを受け、同社株は約7%上昇した。純利益は25%増の11億1000万レアル、利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は30%増の18億1000万レアルとなった。
好調な業績を支えたのは、高い利益率が見込める事業の伸長だ。防衛・安全保障部門の売上高は前年同期比22%増加し、軍用輸送機「KC390ミレニアム」の売上拡大が寄与した。民間航空機とビジネスジェットを合わせた納入機数は65機で、前年同期の61機から7%増加した。内訳はビジネスジェット45機、民間航空機20機だった。
エンブラエルは生産効率の改善も進める。ネト(Francisco Gomes Neto)CEOは2027年には生産水準がより安定し、生産ラインの生産性や効率性が向上するとの見通しを示した。民間航空部門では2030年までに年間生産能力を110~120機に拡大する計画も明らかにした。
防衛部門ではインドや米国でKC390の組み立てラインを追加設置する可能性を探っている。将来の受注規模次第では、ブラジル国外での生産能力拡大につながる可能性がある。
業績改善を受け、エンブラエルは2026年通期のフリーキャッシュフロー見通しを従来の2億ドル以上から4億ドル以上に引き上げた。調整後EBIT利益率の予想も8.7~9.3%から10.0~10.6%に上方修正した。一方、航空機納入数と連結売上高の見通しは据え置いた。
市場では収益性の改善とキャッシュ創出力の強化が評価され、株価はブラジルの主要株価指数が0.7%下落する中で上昇し、年初来では11.1%高となった。
