◎アマゾン保護区内での油田開発・掘削の是非を問う国民投票は20日の大統領選に合わせて行われ、即日開票された。
2023年8月20日/エクアドル、首都キトの投票所(Carlos Noriega/AP通信)

エクアドル国民がアマゾン保護区内での油田開発事業に待ったをかけた。

同保護区の油田開発・掘削の是非を問う国民投票は20日の大統領選に合わせて行われ、即日開票された。

ヤスニ国立公園では2つの先住民族が自給自足の生活を送っている。

同園は1989年にユネスコ世界生物圏保護区に指定された。面積は100万ヘクタールを超え、鳥類610種、両生類139種、爬虫類121種が生息している。そのうち少なくとも3種は固有種である。

地元メディアによると、開票率90%の時点で6割以上が油田開発に反対票を投じたという。

これにより、ヤスニ国立公園での油田開発は不可能になることがほぼ確実となった。これはラソ政権にとって大きな痛手である。

ラソ(Guillermo Lasso)大統領は石油が同国の経済を支える柱のひとつになると主張し、開発を推進してきた。

国営石油会社は投票の結果に従わなければならず、ヤスニ国立公園の開発プロジェクトは中止されることになる。

一方、大統領選は左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏と右派のノボア(Daniel Noboa)氏が決選投票に進んだ。投票日は10月15日の予定。

エクアドルでは大統領選の有力候補であったビジャビセンシオ(Fernando Villavicencio)氏が今月初めに暗殺されて以来、政治的混乱が続いている。

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