◎その規模は2億7500万ドル(約390億円)超と推定されるが、被害の全容は明らかになっておらず、当局による捜査が進められている。
チリ、首都サンティアゴ、ボリッチ大統領(Getty Images)

チリの警察当局が同国史上最大とされる詐欺に関与した疑いで55人を逮捕した。地元メディアが16日に報じた。

それによると、税務当局の職員を含む少なくとも55人が脱税、詐欺、犯罪組織の結社、資金洗浄(マネーロンダリング)、収入の虚偽申告などの罪で逮捕されたという。

地元テレビ局は税務当局者の話しとして、「彼らの目的は納税額を少なくしたり、不正な税務申告を行うことであった」と伝えている。

捜査は2016年に始まり、建設業から携帯電話を輸出する会社など、幅広い分野に及ぶとされる。

その規模は2億7500万ドル(約390億円)超と推定されるが、被害の全容は明らかになっておらず、当局による捜査が進められている。

ボリッチ(Gabriel Boric)大統領は今回の摘発について、「詐欺を働く犯罪者、汚職に関与した公務員、犯罪組織を創設した会社員などが逮捕されたと報告を受けている」と明らかにした。

地元テレビ局は警察筋の話しとして、「複数の組織が不正行為によって集められた現金を洗浄していた可能性がある」と伝えている。

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