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チリ2026年8月インフレ、市場予想上回る、利下げ観測に逆風、政策金利4.5%維持か

統計局(INE)が8日に公表したデータによると、13の品目分類のうち9分類で価格が上昇した。
南米チリ、首都サンティアゴ(Pixabay)

南米チリの先月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%増となり、市場予想の0.3%を大きく上回った。7月の上昇率は0.1%で、8月は4月以来の伸びとなった。物価上昇の加速を受け、中央銀行が今後、利下げを急がず、政策金利を現行の4.5%に据え置くとの見方が強まっている。

統計局(INE)が8日に公表したデータによると、13の品目分類のうち9分類で価格が上昇した。特に食品・非アルコール飲料は1.4%、輸送関連は1.6%上昇し、全体の物価を押し上げた。前年同月比では7月の4.0%から8月には4.1%へ上昇し、中銀が目標とする3%±1ポイントを上回った。

今回の結果は、インフレが着実に沈静化し、中銀が金融緩和を再開するとの市場の期待に水を差す形となった。エコノミストからは、今回の物価上昇を受けて、中銀が年末のインフレ見通しを引き上げ、利下げを急がない可能性が指摘されている。

一方、チリ経済には物価上昇と景気の弱さが併存している。中銀は2026年の平均インフレ率を3.7%、年末時点を4.2%と見込んでおり、物価が目標へ戻る時期を見極めながら政策を運営する必要がある。

市場では、次回の金融政策決定会合で利下げを見送るとの観測が強まっている。インフレ率が目標を上回る状態が続けば、景気下支えを目的とした利下げの余地はさらに狭まる。中銀にとって、景気への配慮と物価安定の両立が重要な課題となっている。

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