◎事故は午前10時30分頃に発生。ブエノスアイレスから北部郊外に向かっていた列車が線路上に放置されていた空の貨物車両に衝突した。
2024年5月10日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレス近郊、旅客列車が貨物車に追突した現場(ロイター通信)

アルゼンチン・ブエノスアイレス中心部で10日、旅客列車が停車中の貨物車両に衝突・脱線し、少なくとも90人が重軽傷を負った。

当局によると、事故は午前10時30分頃に発生。ブエノスアイレスから北部郊外に向かっていた列車が線路上に放置されていた空の貨物車両に衝突したという。

貨物車両がそこに止まっていた理由は明らかになっておらず、警察が捜査している。

ブエノスアイレス市長室はSNSに声明を投稿。「事故の原因は調査中である」としたうえで、一部の乗客が負傷者の搬送に協力したことを称賛した。

それによると、数十人が現場で手当てを受け、少なくとも30人が重傷。うち2人が骨折の疑いでヘリ搬送された。

警察と災害救助犬が車内に閉じ込められた乗客を救助した。

地元テレビ局の取材に応じた男性は「列車が橋の上で数分間停車した後、発進し、何かにぶつかった」と語った。

国鉄はこの路線を終日運休とし、事故原因を調査するとしている。

また国鉄は周辺住民に対し、事故現場に近づかないよう呼びかけた。

アルゼンチンでは2012~14年にかけて列車事故が相次ぎ、50人以上が死亡、数百人が負傷している。

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