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ブラジル警察、ベネズエラの犯罪組織トレンデアラグアの構成員25人逮捕

司法省によると、逮捕されたのはベネズエラ人18人とブラジル人7人、警察が北部ロライマ州を中心に行われた合同捜査で身柄を確保した。
2022年7月21日/ブラジル、リオデジャネイロ郊外の貧困街、特殊部隊(Silvia Izquierdo/AP通信)

ブラジル警察は16日、南米ベネズエラを拠点とする国際犯罪組織「トレンデアラグア」に対する大規模な摘発作戦を実施し、25人を逮捕したと発表した。南米各国で勢力を拡大する同組織が、ブラジル国内の犯罪組織と連携を深めている実態が明らかになり、治安当局は警戒を強めている。

司法省によると、逮捕されたのはベネズエラ人18人とブラジル人7人、警察が北部ロライマ州を中心に行われた合同捜査で身柄を確保した。警察は同時に、アマゾナス州、サンパウロ州、リオデジャネイロ州、ミナスジェライス州、パラナ州の計5州で30件以上の家宅捜索を実施した。押収品の詳細は公表されていないが、武器取引や資金洗浄、人身売買などに関する証拠が含まれているとみられる。

捜査当局によると、トレンデアラグアはブラジルの2大犯罪組織「PCC(首都第一コマンド)」と「CV(赤コマンド)」と接触し、高性能銃器の供給ルートを構築していた疑いがある。特にベネズエラ国境に接するロライマ州は武器や麻薬、人身売買の中継地として利用されていたという。連邦警察の報道官は「ロライマ州が違法取引の主要回廊になっていた」と指摘している。

トレンデアラグアはベネズエラ中部アラグア州の刑務所で10年以上前に形成された犯罪組織、近年急速に国際化した。背景にはベネズエラの深刻な経済危機がある。インフレや治安悪化から国外へ逃れた移民は770万人を超え、その移動に乗じる形で組織が周辺国へ勢力を広げた。現在ではコロンビア、ペルー、チリ、ブラジル、米国などでも活動が確認されている。

同組織は麻薬取引だけでなく、恐喝、人身売買、違法採掘、誘拐など多岐にわたる犯罪に関与しているとされる。米国政府は2025年、トレンデアラグアを「外国テロ組織」に指定し、幹部への制裁を強化した。さらに今月には米軍とベネズエラ当局の共同作戦によって首領のゲレーロ・フローレス(Héctor Rusthenford Guerrero Flores(通称ニーニョ・ゲレーロ)が殺害された。

ブラジルでは近年、国内犯罪組織に加え、周辺国の犯罪組織の流入が深刻な問題となっている。特にアマゾン地域は広大な密林地帯が広がり、国境管理が難しいことから、武器や麻薬の密輸ルートとして悪用されやすい。今回の摘発は南米全域に広がる組織犯罪ネットワークへの対抗措置と位置付けられており、当局は今後も国際連携を強化しながら捜査を続ける方針を示している。

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