ブラジル警察、人種差別行為の疑いでスペイン国籍の女逮捕
警察によると、女性はLATAM航空機から降機する際、手荷物の積み下ろし作業に従事していた空港職員に対して人種差別的な発言を行った疑いがある。
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ブラジル連邦警察は24日、スペイン国籍の女を人種差別行為の疑いで逮捕したと明らかにした。事件は最大都市サンパウロのグアルーリョス国際空港で発生し、近年相次ぐ外国人旅行者による人種差別事案の最新例として注目を集めている。
警察によると、女はLATAM航空機から降機する際、手荷物の積み下ろし作業に従事していた空港職員に対して人種差別的な発言を行った疑いがある。乗務員から通報を受けた警察官が空港内で女を拘束した。LATAM航空は声明を発表し、従業員に向けられた攻撃的な言動を非難するとともに、人種差別やあらゆる差別行為を容認しない姿勢を示した。
ブラジルは中南米諸国の中でも厳格な反人種差別法を持つことで知られる。人種を理由とした侮辱行為は刑事犯罪として扱われ、有罪となれば2年から5年の禁錮刑に加え、罰金が科される可能性がある。当局は近年、人種差別に対する取り締まりを強化し、外国人であっても例外なく法を適用する方針を打ち出している。
実際に今年に入ってからも、外国人による人種差別事件が相次いでいる。1月にはアルゼンチン国籍の女がリオデジャネイロのナイトクラブで黒人従業員に対し猿のまねをしたとして逮捕された。この映像はSNS上で拡散され、大きな社会問題となった。また5月には別のアルゼンチン国籍の男が幼い子どもの写真を無断撮影し、人種差別的な文言を添えて共有した疑いで逮捕された。さらに同月には、チリ国籍の男が航空機内で乗務員に対して人種差別的および同性愛嫌悪的な暴言を吐き、非常口を開けようとしたとして逮捕されている。
ブラジルでは近年、人種差別に関する通報件数が増加しており、専門家は法整備の強化と社会的意識の高まりが背景にあると指摘する。同国は奴隷制度の歴史を持つ一方、人口の過半数が黒人または混血とされ、多様な民族が共存する社会である。政府は人種差別の根絶を重要課題に位置付け、違反者への厳格な対応を続けている。今回のスペイン人逮捕も、その姿勢を改めて示す事例となった。
