◎容疑者は高性能ライフルを所持し、ヘルメットだけでなくボディーアーマーも着用していた。
2022年5月14日/ニューヨーク州バッファローの食料品店前(Derek Gee/The Buffalo News)

ニューヨーク州バッファローの食料品店で14日、銃乱射事件が発生し、少なくとも10人が死亡した。

主要メディアによると、警察は店内に立てこもった18歳の容疑者を拘束したという。氏名は明らかにされていない。

容疑者は14日午後に店内に侵入し、銃を乱射した。警察によると、容疑者は攻撃の様子をライブ配信していたという。

FBI(連邦捜査局)は攻撃を「過激派の暴力」と呼び、非難した。

FBIの捜査官は記者団に対し、「当局はこの事件を憎悪と人種差別を動機とする過激派による事件とみなし、捜査している」と語った。

ABCニュースによると、容疑者は車で数時間かけて黒人の多い地区に移動した可能性があるという。バッファロー警察の責任者は13人が撃たれ、犠牲者の大半が黒人だったと明らかにした。

報道によると、負傷した3人(いずれも食料品店の店員)の命に別状はないという。

この食料品店で警備員として働いていた元警察官は容疑者を捕えようとしたが、撃たれ死亡したと伝えられている。

警察によると、容疑者は高性能ライフルを所持し、ヘルメットだけでなくボディーアーマーも着用していたという。容疑者は警察に包囲され、武器を放棄した。

CBSニュースは警察関係者のコメントを引用し、「容疑者は店内で人種差別的な言葉を連呼していた」と報じた。

地元のバッファロー・ニュースの取材に応じた警察官は、「ホラー映画の中に入り込んだ気分だ」と語った。

NYのホークル(Kathy Hochul)州知事は14日、事件を「卑劣な暴力」と非難し、自治体を支援するためにバッファローに向かうと声明を発表した。

ホワイトハウスによると、バイデン(Joe Biden)大統領は事件の報告を受け、犠牲者とその家族に哀悼の意を表したという。

2022年5月14日/ニューヨーク州バッファロー、銃撃事件が発生した食料品店前の通り(Derek Gee/The Buffalo News)
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