◎ペンス氏は6月7日に2024大統領選への立候補を表明する予定だ。
マイク・ペンス前米副大統領(Getty Images/AFP通信)

米司法省は機密文書を自宅に保管していたとされるペンス(Mike Pence)前副大統領の刑事責任を追及しない方針である。複数の現地メディアが報じた。

報道によると、調査の結果、ペンス氏の不正行為は認められなかったという。

ペンス氏は6月7日に2024大統領選への立候補を表明する予定だ。

ペンス氏の弁護士は今年1月、インディアナ州の自宅で機密文書を発見し、連邦捜査局(FBI)に引き渡したと発表した。

ペンス陣営は司法省による調査を受け入れ、自宅の安全な場所にトランプ政権時代の機密文書が「うっかり」保管されていたと主張した。

ペンス氏の弁護士は国立公文書館に宛てた書簡の中で、「ペンス前副大統領も私も保管ボックスの中身を確認していなかった」と述べている。

AP通信はこの問題に詳しい情報筋の話として、「ペンス氏を含む陣営の複数の関係者が事情聴取を受けた」と報じている。

事情聴取がいつどこで行われたかは不明である。

ペンス氏は6月7日にアイオワ州デモインで開催されるイベントで共和党予備選への立候補を表明するとみられている。

立候補が確定すれば、ペンス氏はかつての上司であるトランプ(Donald Trump)前大統領と激突することになる。2人の関係は2021年1月の連邦議会暴動以来、ギクシャクしている。

トランプ氏と民主党予備選への立候補したバイデン(Joe Biden)大統領は共に、機密文書の不適切な取り扱いで調査を受けている。

ガーランド(Merrick Garland)司法長官は今年初め、トランプ氏のフロリダ州の自宅における機密文書の取り扱いに関する司法省の調査を監督する特別検察官を任命した。

バイデン氏のデラウェア州の自宅とワシントンD.C.の事務所で見つかった機密文書に関する別の調査についても、特別検察官が任命されている。

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