◎米主要メディアは治安筋の話しとして、「中国やロシアを支持する不特定多数の団体や個人が大学デモを扇動しているという情報がある」と伝えている。
2024年5月4日/米バージニア州のバージニア大学、新パレスチナデモの機材を撤去する警察官ら(Getty Images)

全米各地の大学で親パレスチナデモに対する警戒が高まる中、バーニジア州警察がバージニア大学(UVA)の野営地を取り締まり、少なくとも25人を逮捕した。現地メディアが4日に報じた。

それによると、デモは4日朝までほぼ平和的に行われていたものの、一部の暴徒が校舎に石を投げたり、落書きをしたりしたという。

その後、警察官が校舎前の広場に設置された野営地に踏み込み、唐辛子スプレーのようなものを使って暴徒を排除。何人かに手錠をかける様子も報じられた。

UVAの学長は声明で、「デモ隊は3日夜にテントを張ったり、大音量で音楽を流すなど、大学の方針にいくつか違反した」と述べた。

また学長は「安全上の懸念がある、大学とは無関係の個人がデモに加わっていたことが分かった」と明らかにした。

米主要メディアは治安筋の話しとして、「中国やロシアを支持する不特定多数の団体や個人が大学デモを扇動しているという情報がある」と伝えている。

数十の大学で似たような占領事件が発生しており、この1週間で2000人以上が逮捕された。その多くが不動産侵害罪に問われているようだ。

デモ隊はガザ紛争の即時終結だけでなく、イスラエル企業による大学への寄付を差し止めるよう求めている。

バイデン(Joe Biden)大統領は私有地の占領を非難し、犯罪行為や暴力ではなく、平和的に抗議するよう呼びかけている。

現地メディアによると、UVAで逮捕された25人の中に学生以外の個人が含まれているかどうかは分かっていない。

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