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米国失業保険申請件数18.7万件、57年ぶりの低水準 2026年7月

新規申請件数は企業の解雇動向を示す代表的な指標であり、今回の結果は米国の労働市場が依然として高い安定性を維持していることを示している。
求人広告のイメージ(Getty Images)

労働省が23日に発表した週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は7月18日までの1週間で前週比2万2000件減の18万7000件となった。これは1969年9月以来、およそ57年ぶりの低水準であり、市場予想の21万5000件も大きく下回った。

新規申請件数は企業の解雇動向を示す代表的な指標であり、今回の結果は米国の労働市場が依然として高い安定性を維持していることを示している。

足元では世界経済を巡る不透明感が続いている。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇や、物価高、金融政策を巡る不確実性などが企業活動に影響を与えているものの、大規模な人員削減にはつながっていない。

企業は新規採用には慎重な姿勢を保ちながらも、既存の従業員の解雇を抑える「低採用・低解雇」の状態を維持しているとみられる。

失業保険の継続受給者数も7月11日までの週で約179万6000人と前週からわずかに減少し、6週間ぶりの低水準となった。4週間移動平均も20万7500件に低下し、一時的な変動ではなく、解雇件数全体が低い水準で推移していることを示唆している。

一方で、雇用市場全体が全面的に好調というわけではない。6月の失業率は4.2%とやや低下したものの、その背景には労働市場から離脱する求職者の増加もあるとされる。また、雇用者数の伸びは鈍化しており、企業の採用意欲は依然として慎重だ。IT業界や小売業などでは一部で人員削減も続くなど、雇用環境には業種間で温度差がみられる。

市場関係者は、今回の統計が連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策にも影響を与える可能性があるとみている。歴史的に低い失業保険申請件数は労働市場の需給逼迫を示す材料となる一方、インフレ圧力が根強い場合には追加利上げ観測を後押しする要因にもなり得る。ただし、雇用の伸び自体は減速傾向にあり、今後は雇用統計や物価指標などを総合的に見極めながら政策判断が進められる見通しだ。

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