◎ワシントン州警察によると、1人が射殺され、1人が拘束されたという。
犠牲者、当時の様子、発砲した者の詳細は明らかにされていない。
2020年12月12日 Getty Images/ワシントン州オリンピア、身をかがめるトランプ支持者

12月12日、ワシントン州オリンピアで開催されたトランプ応援パレードの参加者とブラック・ライヴズ・マターの抗議者が激突し、銃撃戦に発展した。

ワシントン州警察によると、1人が射殺され、1人が拘束されたという。

犠牲者、当時の様子、発砲した者の詳細は明らかにされていない。

ワシントン州警察は声明で、「一日中散発的な対立が発生していた。州警察と関係機関は協力して対処にあたっている」と述べた。

2020年12月12日 Getty Images/ワシントン州オリンピア、防弾チョッキを着用したトランプ支持者にスプレーを吹きかける

ワシントン州警察によると、銃撃戦は午後2時から3時の間に発生したという。なお、発砲した者がどちらの集会に参加していたかは明らかにされていない。

銃撃戦発生直後、平和的に抗議していた抗議者たちは車の陰や茂みの中に飛び込み、身を守った。

警察は現地時間午後1時30分頃に、集会が暴動に発展したと宣言。抗議者を解散させ始めていた。

トランプ大統領を応援するパレードとブラック・ライヴス・マターの抗議者の衝突は散発的に発生し、銃を所持する者の姿も複数確認されている。

目撃者によると、極右集団「プラウド・ボーイズ」「ネオナチ」、その他のオルタナ右翼グループと思われる者たちが大声で「USA!USA!」「あと4年!あと4年!」などと喚き散らしていたという。

2020年12月12日 Getty Images/ワシントン州オリンピア

ワシントン州警察は、爆弾処理班が「即席爆発装置(IED)」を処理したと発表した。

声明によると、発見されたIEDは軍用プラスチック爆薬ではなく、商業用の花火(サイズは不明)だったという。

暴徒化した抗議者がIEDに火をつけたものの、大事には至らなかった。

警察は、「人混みで爆発させれば、商業用の花火でも大事故につながる」と述べた。

2020年9月26日 AP通信オレゴン州ポートランド、プラウドボーイズやその他の極右過激派グループが集会禁止命令を無視したため、当局は非常事態を宣言した

この日、ワシントン州警察、オリンピア警察署、サーストン郡保安官事務所の警官たちが現地で混乱に備えていた。

ABCニュースによると、トランプ大統領を応援する27歳の男性が、12月5日にシアトルの国会議事堂前でバイデン支持者に向け発砲したという。男はその場で逮捕され、傷害罪で起訴された。

抗議活動に伴う銃撃事件はここ数カ月の間で複数確認され、死亡者も出ている。

8月下旬にウィスコンシン州ケノーシャで発生した抗議活動では2人が射殺され、デンバーの集会でも1人が殺害された。

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