トランプ氏、原油高は中間選挙後まで継続と予測、イラン戦争長期化でガソリン価格に重圧
トランプ氏は記者団に対し、「選挙の直後、原油価格は急落する」と述べ、イラン側が米国の中間選挙に影響を与えようとしていると主張した。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は9日、イランとの戦争を背景に急騰している原油価格について、11月3日の中間選挙が終わるまで高値が続く可能性があるとの見方を示した。戦争は当初、短期間で終わるとの見通しが示されていたが、7カ月目に入り、エネルギー市場への影響が拡大している。
トランプ氏は記者団に対し、「選挙の直後、原油価格は急落する」と述べ、イラン側が米国の中間選挙に影響を与えようとしていると主張した。そのうえで、選挙後にはイランが戦争を継続できなくなり、戦闘が終結するとの見通しを示した。一方、バンス(JD Vance)副大統領は先週、戦争終結について、「期限を設定することは避けたい」と述べるなど、政権内でも見通しには温度差がある。
原油市場では、攻撃の応酬が激しくなる中、世界の主要な原油輸送ルートであるホルムズ海峡の通航が大幅に減少している。同海峡は戦争前、世界の石油の2割が通過していたため、供給不安が原油価格を押し上げる要因となっている。
9日の北海ブレントは3%以上上昇し、1バレル=100ドルを突破した。100ドルを超えるのは7月以来である。WTIも1バレル=96ドルまで上昇し、ガソリン価格への波及が強まっている。
米国のレギュラーガソリン平均価格は9日時点で1ガロン=4.22ドル(1ドル150円の場合、1リットル約167円)まで上昇し、前年同期を1ドル以上上回った。さらに物流や生産に大きな影響を与えるディーゼル価格は1ガロン=5.94ドル(1ドル150円の場合、1リットル約235円)と過去最高水準に達している。航空燃料の高騰も航空会社の運航や運賃に影響を及ぼしている。
原油高は単なる燃料価格の問題にとどまらず、輸送費や製造コストを通じて物価全体を押し上げる。トランプ政権にとって、イラン戦争の長期化と高いガソリン価格は11月の中間選挙を前に、有権者の生活負担を増大させる政治問題となっている。
