◎トランプ大統領はルディ・ジュリアーニ弁護士とアラン・ダーショウィッツ弁護士率いる「弾劾裁判防衛チーム」の結成を検討している。
◎下院民主党は1月11日に弾劾決議を提出する予定。
2016年11月20日 Getty Images/ニュージャージー州ベッドミンスタータウンシップ、ルディ・ジュリアーニ氏とトランプ大統領

報道によると、弾劾に直面しているトランプ大統領はルディ・ジュリアーニ弁護士とアラン・ダーショウィッツ弁護士率いる「弾劾裁判防衛チーム」の結成を検討しているという。

民主党のナンシー・ペロシ下院議長は8日の声明で、「トランプ大統領が辞任を拒否すれば、1月11日に弾劾決議を下院に提出する」と述べている。

CNNニュースは、トランプ大統領の個人弁護士、ジュリアーニ氏が弾劾裁判で先頭に立つ可能性が高いと報じた。また、トランプ大統領は、物議を醸しているダーショウィッツ氏の採用も検討しているという。

ダーショウィッツ氏はCNNニュースの取材に対し、「CNNのインタビューには答えない。私は戦うだろう」と述べた。

その後、政治専門紙ポリティコの取材に応じたダーショウィッツ氏は、「大統領を擁護することは名誉と特権である」と語った。

なお、CNNニュースによると、ダーショウィッツ氏はポリティコの取材後にCNNに電話で、「大統領を擁護するではなく、憲法を擁護することは名誉と特権である」と言い直したという。

アラン・ダーショウィッツ弁護士:
「合衆国憲法と憲法修正第1条(国教の樹立の禁止および、宗教の自由な行使を妨げる法律の制定の禁止)を、憲法を武器にする党派的な努力から守ることは私の名誉であり特権だ」

2020年11月2日 ロイター通信/ノースカロライナ州ファイエットビル、トランプ大統領

トランプ大統領は、第1次弾劾裁判防衛チームの再結成は考えていないと伝えられている。

初めての弾劾裁判で活躍した憲法弁護士のジェイ・セクロフ氏、ホワイトハウスのパット・チポロン顧問、ジェーン・ラスキン弁護士は、2回目の弾劾裁判には関与しない可能性が高いという。チポロン顧問は6日の暴動事件後、辞任を検討したと報じられている。

下院民主党は1月11日に弾劾決議を提出する予定である。

報道によると、最新の草案には「6日の暴動の扇動」「ジョージア州州務長官への脅迫」などに対する弾劾請求が含まれているという。

一方、共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務は8日の記者会見で、「下院で可決された弾劾決議を上院で審議するのは、トランプ大統領の任期の直前になる可能性が高い」と述べ、休会中の審議は行わないと強調した。

一部の上院共和党員はトランプ大統領の弾劾を検討すると述べている。

共和党のベン・サス上院議員は、「記事が合理的であれば、6日の議会議事堂への致命的な攻撃に対する大統領の弾劾を支持する」と述べた。

またCNNニュースによると別の議員は、「共和党のメンバーに弾劾に賛成するよう呼び掛けると思う」と述べたという。

共和党のバック・トゥーミー上院議員はフォックスニュースのインタビューの中で、「トランプは弾劾されない犯罪を犯したと信じている」と述べた。なお、弾劾に賛成するかどうかについては言及しなかった。

アラスカ州のリーサ・マーカウスキー上院議員は、トランプ大統領の辞任を最初に求めた共和党員である。

マーカウスキー上院議員はアンカレッジデイリーニュースのインタビューの中で、「彼に辞任してもらいたい。彼を辞任させたい。彼は十分な被害をもたらした」と語った。

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