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米国サイクロスポーラ症流行、タコベルが一部店舗で生鮮食品の提供停止

サイクロスポーラ症は寄生虫によって引き起こされる食中毒で、主な症状は水様性の下痢や腹痛、吐き気、食欲不振、倦怠感などである。
メキシコ風ファストフードチェーン「タコベル(Taco Bell)」の概観(Getty Images)

ファストフードチェーン大手タコベルは14日、全米で腸管寄生虫による感染症「サイクロスポーラ症(Cyclosporiasis)」の患者が増加していることを受け、一部店舗でレタスやワカモレ、ピコ・デ・ガヨ、シラントロオニオンなどの生鮮食材の提供を自主的に停止した。感染源は特定されていないものの、利用客の安全を最優先する予防措置として実施したものであり、同社は連邦・州当局の調査に全面的に協力している。

サイクロスポーラ症は寄生虫によって引き起こされる食中毒で、主な症状は水様性の下痢や腹痛、吐き気、食欲不振、倦怠感などである。症状は数週間続く場合があり、適切な治療を受けなければ再発を繰り返すこともある。感染は主に汚染された野菜や果物、飲料水などを介して起こり、ヒトからヒトへの直接感染は稀である。

疾病対策センター(CDC)と各州の保健当局は全米で発生している集団感染について調査を進めている。特にミシガン州では3300人を超える感染者が確認され、同州史上最大規模の流行となっている。患者は複数州に広がっているが、現時点でタコベルや特定の食材、生産者、供給業者との直接的な関連は確認されていない。一方で、一部患者が発症前にタコベルを利用していたことから、感染経路の一つとして調査対象となっている。

調査ではレタスをはじめとする葉物野菜が感染源の有力候補とみられているが、決定的な証拠は得られていない。こうした状況を受け、デトロイト都市圏など一部地域の店舗では対象食材を一時的に販売停止とし、該当するメニューは食材を除いた状態で提供している。店頭には「全国的なリコールにより一部食材を提供できない」とする案内も掲示されている。

タコベルは声明で、「公衆衛生当局は弊社や特定の食材との関連を確認していない」と説明した上で、「顧客の健康と安全を最優先事項とし、調査が続く間は一部店舗で限定的な食材の提供停止を自主的に実施する」と強調した。

専門家は、生鮮野菜は十分に洗浄し、体調不良が続く場合は速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けている。感染源の特定には流通経路の追跡など時間を要する見通しで、当局は引き続き疫学調査を進めている。

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