米ニューヨーク市の「レジオネラ症」集団感染、死者2人に
今回の集団感染は7月初旬に確認され、多くの患者が入院治療を受けた。
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米ニューヨーク市の保健当局は19日、マンハッタン・アッパーイーストサイドで発生しているレジオネラ症の集団感染で、新たに1人の死亡が確認され、死者が計2人になったと発表した。感染者は72人に達しており、市当局は感染源の特定に向けた調査を続けている。
今回の集団感染は7月初旬に確認され、多くの患者が入院治療を受けた。保健当局によると、新規感染者数は減少傾向にあり、感染源となった設備はすでに除去または消毒された可能性が高いとしている。一方で、感染源は特定されておらず、当局が調査・監視を継続している。
レジオネラ症はレジオネラ属菌を含む微細な水滴(エアロゾル)を吸い込むことで感染する重い肺炎で、ヒトからヒトに感染することはない。菌は大型ビルの空調用冷却塔や給湯設備など、温かく停滞した水の中で増殖しやすいとされる。特に50歳以上の高齢者や喫煙者、慢性肺疾患のある人、免疫力が低下している人は重症化のリスクが高い。
市保健当局は感染拡大を受け、発生地域にある183基の冷却塔を検査した。その結果、75基でレジオネラ菌の痕跡が確認され、美術館や学校を含む複数の施設で冷却塔の排水や洗浄、消毒が行われた。これらの対策はほぼ完了しており、感染者数の減少につながっているとみられる。ただし、菌が検出された施設が必ずしも感染源とは限らず、引き続き詳しい解析が進められている。
ニューヨーク市では過去にもレジオネラ症の集団感染が発生している。2025年にはハーレム地区で100人以上が感染し、7人が死亡、市は冷却塔の管理基準を強化してきた。しかし、違反事例は後を絶たず、建物管理者による設備の定期点検や衛生管理の徹底が課題となっている。
今回の事例は大都市における給水・空調設備の維持管理が公衆衛生上いかに重要であるかを改めて示すものとなった。
