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米国のラッパー「コダック・ブラック」逮捕、薬物密売容疑

コダック・ブラックは2010年代後半からヒップホップ界で人気を集め、「Super Gremlin」などのヒット曲で知られる一方、これまでも薬物や銃器を巡る事件で度々逮捕されてきた。
米国のヒップホップ歌手コダック・ブラック(ABCニュース)

フロリダ州出身のラッパー、コダック・ブラック(Kodak Black)が合成麻薬MDMAを巡る薬物密売容疑で逮捕された。現地メディアが7日に報じた。それによると、同州オレンジ郡保安官事務所が6日、同容疑でコダック・ブラックことビル・カハン・カプリ(Bill Kahan Kapri、28歳)容疑者を逮捕した。事件は2025年11月に発生した通報をきっかけに進められたという。

警察によると、昨年11月、オーランド市内で「銃声が聞こえた」との通報を受けて警官が現場へ急行した際、高級SUV数台の周囲に集まるグループを発見した。その中にカプリ容疑者もいたとされる。警察は車両周辺からマリファナの臭いを確認し、捜索令状に基づいて車内を調べた結果、MDMA(通称エクスタシー)や現金約3万7000ドル、容疑者名義の書類などを押収したとしている。

捜査資料では、押収されたピンク色のバッグに入っていた薬物がMDMA陽性反応を示したほか、バッグ内の処方薬ボトルからカプリ容疑者の指紋が検出されたという。さらに、車内にあったアクセサリーやライターなどが、容疑者自身のSNS投稿に写っていた物品と一致すると警察は説明している。

これに対し、カプリ容疑者は容疑を全面的に否認している。弁護士はメディアの取材に対し、「法的根拠の弱い事件だ」と主張。容疑者は捜索対象車両に乗っておらず、問題となった処方薬ボトルに触れていたとしても、それ自体は合法だったと反論した。また、今回の逮捕は“計画的な出頭”だったと説明し、裁判で争う姿勢を示している。

カプリ容疑者は7日、フロリダ州の裁判所に出廷、無罪を主張した。保釈金は7万5000ドルに設定された。MDMA密売罪はフロリダ州法で重罪に分類され、有罪となれば最長30年の禁錮刑が科される可能性がある。

コダック・ブラックは2010年代後半からヒップホップ界で人気を集め、「Super Gremlin」などのヒット曲で知られる一方、これまでも薬物や銃器を巡る事件で度々逮捕されてきた。2019年には武器関連犯罪で実刑判決を受けたが、2021年に当時のトランプ(Donald Trump)大統領から減刑措置を受けて釈放された。その後も薬物関連事件が続いており、今回の逮捕は音楽業界に再び波紋を広げている。

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