◎ジェイコブ・チャンズリー被告は毛皮の帽子とラフな角スタイルで有名になった。
2021年1月6日/ワシントンD.C.議会議事堂、毛皮の防止をかぶった「角男」のジェイコブ・チャンズリー被告(ManuelBalce Ceneta/AP通信)

11月17日、米地方裁判所は1月6日の議会議事堂襲撃事件で大暴れした「角男」のジェイコブ・チャンズリー被告に懲役41カ月の実刑判決を言い渡した。

チャンズリー被告は毛皮の帽子とラフな角スタイルで有名になった。

チャンズリー被告は議会議事堂に最初に乗り込んだ暴徒のひとりだった。主要メディアと監視カメラの映像などによると、被告は拡声器を使って他の暴徒を煽り、当時のマイク・ペンス副大統領に「正義はもたらされる!」と書いたメモを手渡すつもりだったという。

角男のチャンズリー被告は暴力では告発されていないが、警察の警告を無視し、暴動を煽った容疑で起訴された。

AP通信の司法記者によると、チャンズリー被告は地方裁判所のロイス・ランバース判事に、「議会議事堂に入ったのは間違いであり、罪を受け入れます」と述べたという。「言い訳は一切ありません。私の行動に弁解の余地はありません...」

ランバース判事はチャンズリー被告に、「あなたの行為は間違いであり、ひどいものでした」と語った。「あなたは暴動の中心にいました...」

チャンズリー被告をとらえた写真は世界中に拡散し、多くの懸念を引き起こした。被告は自分を「Qアノンシャーマン」と呼んでいたが、Qアノン運動から撤退すると誓っている。

Qアノンは極右組織が広めた陰謀論のひとつであり、信奉者は悪魔崇拝者、小児性愛者、人肉嗜食者などで構成される世界規模の秘密結社と戦っているドナルド・トランプ前大統領を「神から遣わされた救世主」として崇拝している。

チャンズリー被告は事件で起訴された650人のひとりで、元総合格闘家のスコット・フェアラム被告と並ぶ最長の実刑判決を受けた。

チャンズリー被告の弁護士によると、被告は独房で「孤独な生活」を送っており、メンタルに深刻な問題を抱えているという。アルバート・ワトキンス弁護士は記者団に、被告はメンタルヘルス治療を切実に必要としていると語った。

チャンズリー被告は2020年11月に開催されたトランプ支持者の集会で初めて角衣装を披露したと伝えられている。

ワトキンス弁護士は会見の中で、「チャンズリーは以前、ドナルド・トランプのために事件を起こしたと言ったが、その後トランプが起訴された者たちに恩赦を与えなかったため、裏切られたと感じたようだ」と述べた。

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